2011.10.15 Saturday

路線バス乗りつぶし 京成バス編 その7

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    ●京成バス 松04 八潮駅南口→松戸駅


     つくばエクスプレス(TX)線の「八潮駅南口」から、JR常磐線・新京成線「松戸駅」とを結んでいるバス路線には現在2系統あり、一つは「戸ヶ崎操車場」を経由する「松05」系統、もう一つが「伊勢野」という所を経由する「松04」系統で、今回乗車したのは後者の「松04」系統の方です。前者の「松05」系統はもともと「松戸駅〜農協支所〜戸ヶ崎操車場」間で運行していたものを、TX開業後、八潮駅南口ロータリー開設時に同駅まで路線延長したもので、現在も京成バスの単独運行になっていますが、後者の「松04」系統は2011年1月31日に、新中川橋の開通に伴って東武バスセントラルと京成バスの2社により運行を始めたばかりの新しい路線です。両社ともに系統番号は同じで、ルートもバス停も全く同一ですが、東武バスが平日13往復・土休日12往復運行されるのに対し、京成バスでは従来の「松05」系統との関係なのか、半数以下の平日5往復・土休日4往復しか運行せず、八潮駅南口以外はポールも両社別々、共通定期券などの設定も行われておらず、いわば「ダブルトラック」という運行形態です。当線の開設理由としては、新たに開通した新中川橋を経由することにより、渋滞しやすい戸ヶ崎交差点を避けるという意図もあるようです。今回はその運行回数が少ない京成バス運行便に乗ってみました。

     乗車したのは平日で、八潮駅南口12時30分発は、京成が担当する5便のうちの3便目です。乗り場は「1番乗り場」からで、同じ乗り場からは「金町駅南口」とを結ぶ「金61」系統、「戸ヶ崎操車場」経由の「松05」系統、それと東武バス運行の「松04」系統が共用しており、特に「松04」系統については、二社ともに同じ運行区間でありながら、共同運行のような二社連名の表示ではなく、あたかも別系統のような表示になっており、行先表記も京成バスが「松戸駅西口」行きなのに、東武バスは単に「松戸駅」行きになっているところも一般客には理解し辛い点です。先にも述べた通り、二社は全く同じ経路を走り、両社間で運行ダイヤの調整が行われた感じはしますが、ポールは会社別となっているため、時刻表も客自身がそれぞれで確認しなくてはなりません。このような関係のため、両社のWeb時刻検索でも自社の運行分しか掲載しておらず、唯一の例外はこの八潮駅の時刻表で、ここだけは京成バス側で作成したものと思われる時刻表に、両社の発車時刻がまとめて表示されていました(枠囲みの時刻が東武便)。

     発車時刻の2分ほど前に大型のいすゞキュービック・ノンステップ車が入ってきました。京成バスでは松戸駅へ二つの経路があり、特に「松04」系統の京成運行分は少ないので、乗車時には経由地の案内を繰り返し、誤乗車のないよう配慮されていました。運賃は運行方向により支払い方式が異なり、松戸方向では行先申告による前払い方式になっています。松戸駅までは290円で、乗り込んだのは私を含め7名でした。
     
     発車すると、県道・松戸草加線を走行し、途中「潮止橋北」バス停までは「松05」系統と共通です。そして「松05」系統と分かれる「潮止橋北」で早速2名下車していきましたが、その方々はその先の潮止橋を渡って対岸の戸ヶ崎地区へと歩いていかれました。本来は「松05」系統に乗るべき利用者だったのでしょう。
     「松04」系統ではその橋を渡らずに、潮止橋交差点を潮止通りへ左折します。ここから「農協支所」バス停までが京成バスが新規に許可を得た区間で、それ以前は東武バスの単独区間として、TX開業前までは「有62・亀有駅北口〜木曽根〜八潮車庫」線が通っていました(現在は八潮駅で系統分割)。
     
     中川沿いの低い土手道を進み、その途中にある「修徳高校野球場前」バス停で1名がバスを降りていきました。
     伊勢野交差点で県道・松戸草加線バイパスへ右折。2010年11月28日に開通したばかりの新中川橋で中川を渡り、八潮市から三郷市に入ります。橋を渡りきると当ブログ「東武バス編その12」で乗車した「有51・亀有駅北口〜三郷中央駅」線が通る都県道・葛飾吉川松伏線と交差、戸ヶ崎をまわってきた「松05」系統のルートともここで合流し、あとは同じ経路で終点を目指します。
     かつてはこのあたりの道路はどこも片側一車線の狭い道ばかりでしたが、東京外環道の延伸に関連して周辺の道路整備も進んで二車線に拡張されたり新たに開通したりと、徐々に沿線風景も変わってきています。

     戸ヶ崎地区に入って「農協支所」バス停で2名下車。ここから先の区間は「松05」系統や、三郷団地方面からの東武バス「松03」系統も加わって、全般的にバスの運行頻度が高い区間になっており、この日はたまたま強い雨模様だったため利用者は少なめでしたが、松戸駅の乗り場を見ているといつも多くの乗客が並んでいる印象があります。今は複数の事業者が並行していても、PASMOやSuicaの普及や週休二日制の定着などで共通定期券を設定する必要性も薄れており、利用者としては『来たバスに乗ればいい』だけなのかもしれません。
     「戸ヶ崎三丁目」バス停の手前で右折してバイパスから離れ道幅も狭くなりますが、県道バイパスとして拡幅されるまではこの曲がっていく道とは一本道(鎌倉橋通り)でした。

     このあともいくつかのバス停で客を拾い、「上葛飾橋入口」バス停手前で先ほど潮止橋交差点まで通った県道・松戸草加線と一瞬合流し、またすぐ先にある鷹野五丁目(南)交差点で県道・松戸三郷線へ左折します。バスは上葛飾橋で江戸川を渡り千葉県松戸市に入りますが、この橋は2008年10月25日まで有料通行(松戸三郷有料道路)となっていて、この橋を通る車両は自転車に至るまで料金が徴収されていました。橋を渡る直前にあるやや広い空間はかつて料金所があった場所です。

     橋を渡り切ると、流山街道などが複雑に交差する古ヶ崎五差路を通りますが、ここから根本交差点までは交通集中のため渋滞しやすい場所で、時おり松戸駅の発車時刻が乱れる原因にもなっています。たまたまこの日は空いており、京成バス松戸営業所前を通過して、スムーズに根本交差点も右折。駅前市街地に入り、松戸駅入口交差点を左折すれば、間もなく終点の「松戸駅」に到着となります。ここまでの所要時間は34分、乗客は八潮駅発車時点と同じ7名で、私以外に乗り通した者はなかったようです。


    運行形態:A+C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●京成バス (直行) 千葉駅→東京情報大学(情報大学正門)


     日を改めて乗車したのはJR線「千葉駅」から千葉市若葉区鷹の台にある「東京情報大学」とを結ぶ直行バスです。同校へはJR千葉駅・都賀駅・四街道駅・千城台駅などから路線バスが頻繁に運行されていますが、2010年4月より平日の授業日に限って同大学と千葉駅との間で通学向けの直行バスが4往復運行を開始しました。運行形態の性質上、京成バスのWeb時刻検索や運行系統図には掲載されていませんが、現地のポールには時刻が掲示されていて、『直行便のため、乗り間違いにご注意』という旨の案内も書かれています。
     制度的には一般系統の増発扱いのため、あくまでも乗合バスであり、運賃を支払えば学生以外でも乗車は可能で、実際に大学近隣企業への利用者も稀に見られるそうです。ただし、本来は一般客と学生の利用を分離させることが目的であるため、乗車は同大学の通学者が優先されるべきであり、混雑で乗り切れない場合はご迷惑もかかるので、乗車に当たってはそのあたりにも注意が必要です。

     今回乗車したのはもちろん平日ですが、実際にはスクール便であるため、たとえ平日であっても大学休校日は運休であり、春・夏などの長期休校期間には二ヶ月近く運休となる時期もあります。この日は運行日で、千葉駅10時20分発は4便中の3便目となります。乗り場は一般系統の「千05・JR千葉駅〜鶴沢町〜千城台駅〜御成台車庫」線と同じ駅前ロータリーの「8番乗り場」で、ルートも「千05」系統を基本としながら、他系統の経路も活用して一部をショートカットしたものです。
     
     当便の15分前に普通便の「千05」系統が出発し、それにも情報大生が乗っていきましたが、直行便が入ってくる直前にも長い行列となっており、発車時刻の3分前に「直行・東京情報大学」行きとなる大型のいすゞエルガ・ノンステップ車が回送されてきて、すぐに乗車が始まりましたが、40名近くいた列は全員乗ることができました。大学は共学ですが、当便に乗車していたのはほとんど男子学生で、女子学生の姿はほんのわずかでした。

     発車すると駅前大通りを進み、中央公園交差点で国道14号線へ左折すると、しばらくは道なりに走っていきます。発車後、音声合成による案内放送も用意されており、森田健作千葉県知事自ら、若者向けに薬物使用撲滅の啓蒙放送があったのは学生便ならでは、という感じです。
     広小路交差点もそのまま直進しますが、道路としてはここが国道14号線の終点であると同時に、国道51号線の起点にもなっています。国道51号線はすぐに左に分かれていきますが、バスルートはひたすら直進。「本町一丁目〜鶴沢町」間はこのルートで最も道幅の狭い区間でした。

     知事公舎前交差点を過ぎると、桜木町交差点まで都町中通りという名称になり、沿線は住宅地であるとともに飲食店や大型スーパーなどが並んでいます。

     天神橋で京葉道路と国道16号線を越え、桜木町交差点で再び国道51号線と互い違いに交わるものの、バスはここで右折して今度は小桜橋通りへ。このあたりは高台になっており、道路にも緩い高低差が出てきます。

     日本史でも有名な加曽利町に入り、「中央メディカルセンター」バス停から左へ1キロほど奥へ入っていけば史跡「加曽利貝塚」があります。
     そして、小倉町交差点で小倉いちょう通りと交差しますが、その道には当ブログ「千葉中央バス編その2」で乗車した「都賀線:赤井交差点→都賀駅間」で通っていますが、千城台を経由する便は当線と「小倉町交差点〜千城台北駅交差点」間で同じ道を並走します。

     普通便の「千05」系統は「東警察署」バス停で右に分かれて千城台南の住宅街へ大回りしますが、直行便は「千01・千葉駅〜道場〜千城台車庫」線のルートを使ってショートカット。さらにタウンライナーストリートと交差する千城台北駅交差点からは「つ01・都賀駅〜御成台車庫」線のルートを使ってさらにまっすぐ進みます。

     「千城台北小学校」バス停先の丁字路で右折しますが、その道は徳川家康が鷹狩りのために船橋から東金にかけてほぼ一直線に作られた御成街道で、それをわずかに走って、鷹の台入口交差点を左折。
     
     閑静な鷹の台住宅地の中を抜けて、「優遊の街」バス停手前から再び「千05」系統のルートが合流すれば、間もなく終点の「東京情報大学」に到着となりますが、実際に停車するのは一般系統と同様の「情報大学正門」バス停で、路線免許の範囲内での運行のため大学内に乗り入れることはありませんでした。ここまでの所要時間は23分で、当便の15分前に千葉駅を出た「千05」系統は、大学には2分あとに到着したので、やはり直行便の速達性は間違いなく、千葉都市モノレールとバスを乗り継ぐよりも格段に便利なものでした。なお、運賃は普通便と同額の420円でした。


    ※現在は京成バス公式HPでの時刻検索ならびに路線図にも「情01」系統として掲載されるようになりました。また、乗り間違い防止のため、前乗り・運賃前払い方式に変更されました。

    運行形態:E、路線図掲載:×、乗車難易度:★★★☆


    ●京成バス 稲海01 稲毛海岸駅→京成団地


     3つめに乗車したのは、JR京葉線「稲毛海岸駅」から千葉市稲毛区宮野木町にある「京成団地」(京成宮野木団地)というところを結んでいる「稲海01」系統です。この路線はある記述によると、1999年9月4日に稲毛海岸駅で羽田空港を結ぶリムジンバスに接続を図るために開設されたものとされ、運行開始からしばらくは土休日のみの運行でしたが、2006年2月1日からは平日も運行されるようになりました。
     現在の運行回数は8往復で、曜日にかかわらず毎日同じダイヤで運行されています。今回乗車したのは稲毛海岸駅からの最終便となる17時05分発の便でした。

     稲毛海岸駅は「1番乗り場」からの発車で、同駅に乗り入れるもうひとつの京成バス路線「稲03・稲毛海岸駅〜草野車庫」線の他、小湊鉄道と千葉海浜交通が共同運行する「稲毛海岸駅〜幸町団地〜JR千葉駅」線が共用し、ポールにはそれら三社が連名表示されています。その日最後の「京成団地」行きが出る直前にも千葉駅に向かう小湊バスが発車していきました。

     発車時刻の5分ほど前に中型の日野レインボーRJ・ワンステップ車が到着し、これが折返しの「京成団地」行きになります。到着した便には数名の客が乗ってきましたが、当初運行目的とされる空港バスへの乗り継ぎ客があったかは・・・・・???です。実際には京葉線へ乗り継いで幕張新都心や舞浜、駅前のマリンピアといった商業施設への買い物客にも利用されているものと思われます。
     
     結局、発車時刻までに乗り込んだのは私を含め4名で、やはり客層的には買い物帰りや通勤帰りといった感じの方々でした。
     稲毛海岸周辺は基本的に千葉海浜交通の事業エリアであり、同社の親会社である京成電鉄ではグループ会社間の競合を避けるためか、京成バスでは稲毛海岸駅を出ると海浜交通の事業エリアから離れた「熊野神社」バス停まで客扱いを行ないません。その間約4キロもの距離があります。

     発車すると、まず稲毛海岸駅交差点で駅前ロータリーを右に出て、海浜松風通りを走行。京葉線をくぐり、沿線には高洲第二団地などの集合住宅が建ち並んでいます。そして市民プール前交差点でこじま公園通りへ左折。この区間はちばシティバスのマイナー路線「稲51・JR稲毛駅〜高洲プール前〜検見川浜駅」線が並行しており、それは途中各バス停に停まりますが、京成バスではすべて通過で、「東京歯科大学東門」バス停では大勢の大学生がバスを待っていましたが、当便ではそれとは無関係に通り過ぎていきました。
     今度は東京歯科大前交差点でマリーナストリートへ右折。道路交通情報ではよく耳にする渋滞名所千葉西警察入口交差点で国道14・357号線(重複区間)と交差します。

     このあたりで日も暮れ始め、ちょうど通勤帰りのマイカーが増え道路も混雑してきました。
     国道をクロスすると、道路は上下でルートが分かれ、その真ん中を東関東自動車道が並行。ただ高速道路は高い防音壁で囲まれているため、その両側にこのようなバス路線が並行していたのを今まで全く気付きませんでした。

     小仲台8丁目交差点で稲毛駅からの道がぶつかり、反対方向には当ブログ「京成バス編その4」で乗車した「稲12(急行)・草野車庫→稲毛駅」線が通っており、今回はその逆方向を辿ります。
     そして、初めての途中バス停となるのが「熊野神社」です。当初は平和交通の単独バス停で、それまでは次の「園生町交差点」とともに京成バスでは通過となっていましたが、2006年6月5日より平和交通が新規系統を開設する際、交換条件的に京成バスも停車することになったようです。立派な広告付きバスシェルターも設置されていますが、どうやらそれは平和交通で設置したものでしょう。

     「園生町交差点」バス停で1名下車。そしてその交差点からは稲毛駅と京成団地を結ぶ「稲11」系統が合流し、あとは終点まで同じ経路となります。道としてはほぼ一本道なのですが、この先は極端に道幅が狭くなりセンターラインもありません。そんな狭隘路ですが、抜け道として使われている様子で通勤帰りと思われるマイカーで渋滞。時折り対向するバスには大型車も使われているため、バス同士がすれ違えるスペースを確保しながら進みます。
     渋滞の列は京葉道路と交差する宮長橋交差点まで続き、それを過ぎればもう終点は近く、「京成団地入口」バス停で1名が下車。団地十字路で右折して、バス同士のすれ違いは困難な団地内の狭隘路の奥へ入っていけば左手に折返場があり、ここが終点の「京成団地」となります。道路混雑もあったため、ここまで27分要し、途中からの乗車もなく利用者は私を含め2名、運賃は220円でした。
     
     「京成団地」からは住宅地の中を歩いていけば京成バス草野車庫(長沼営業所)も近く、この日はまだ乗ったことがなかった同社の高速バス「ちばきたライナー」を利用して帰ることにしました。
     草野車庫から東京駅までは首都高速で渋滞区間があったので70分ほどかかりましたが、リクライニングシート・トイレ付きの車両なら、バスと電車を乗り継いでいくよりも快適で、このような思想のものが各地で定着していってほしいものだと思います。


    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆

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