2010.03.26 Friday

路線バス乗りつぶし 西東京バス編 その2

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    ●西東京バス 小12 菅生高校→西東京団地

     東京都秋川市にある東海大学「菅生高校」から青梅市の「西東京団地」との間を結んでいる「小12」系統は一日1往復(土休日は菅生高校方向のみ運行)しているマイナー路線です。この高校へはJR青梅線「小作駅」とJR五日市線「秋川駅」からそれぞれバス路線が設定され、特に登下校時には両駅から高校直行の急行便も設定されるなど旺盛な需要がありますが、そんななか1便だけ存在するマイナー系統に乗車してみたいと思います。
     
     乗車当日は平日だったのですが、当初乗車予定としていた秋川駅からの急行便が無い・・・・・。それもそのはず、その日は春休み期間中だったため、実質スクール便となっている急行便は休校日全便運休でした・・・・・。この場合、普通便の「秋01/小06」系統だけでは極端に運行本数が減ってしまうことになるため、訪問時には「平日であっても」注意が必要です。当日は時間にゆとりを持って動いていたので事なきを得ました。
     乗車した「秋01」系統のバスは休校日とは言いながら、車内にはこれから高校へと向かう生徒さんで大変混雑しており、部活などで登校する必要もあるし、地元沿線客も利用するため、休校日・休日ダイヤであってもある程度の運行は確保されています。

     さて、秋川駅から15分ほどで「菅生高校」に到着。周辺は緑に囲まれ、バスを降りた生徒さんたちが校内に去ってしまえばウグイスなどの鳥の鳴き声が響き渡るような長閑な場所でした。
     次に乗車する「小12」系統のバスは通常「小作駅西口」行きとして運行されている「小06/小13」系統と同じ乗り場で、その時刻表の中に平日1便だけの「西東京団地」行きも表示されています。

     8時20分頃、一台の日産ディーゼル・スペースランナーRA・ワンステップ車が秋川駅から到着。これにも多数の高校生が乗っていましたが、これがこのあと8時28分発の「小12」系統になります。
     
     最初に乗り込んだのは私一人だけでしたが、発車時間近くにもう1名が乗車し、乗務員氏と挨拶を交わされていたことから、恐らく常連さんのようです。

     発車すると途中の「菅生」バス停までは菅生通りという大型バスだと対向車とのすれ違いがやや苦しい狭隘路を進みます。あとで地図で乗車経路のおさらいをしていたところ、途中の「上菅生」バス停付近で圏央道が地中を貫いていたのですが、これはバスに乗っていても全く気付きませんでした。
     「菅生」バス停のすぐ右側には乳牛を飼育する牛舎があり、この辺りでは東京でも酪農業を営んでいる風景を目にすることができます。ここで若い女性が1名乗車。

     菅生高校入口交差点を左折し、ここから途中「友田」まで国道411号線(滝山街道)を進みます。
     次の「恵明学園前」バス停まで停留所間隔が大きく開き、途中には満地峠を越えるための結構本格的なトンネル「新満地トンネル」を通り、秋川市から青梅市へ。これを抜けると右手に多摩川の流れが見えてきます。路線は小作駅付近までは丘陵地帯を走るため起伏に富んでおり、そんなに長い路線ではありませんが、車窓風景は次々と変化があります。

     国道411号線はこのまま直進方向(ここから先は吉野街道に名を変える)ですが、バスは友田交差点を右折し、曲がるとすぐに「友田」バス停があります。この日ここでは4名の客がバスを待っており、うち2名がこのバスに乗ってきました。残った客はちょうど河辺駅方向からやってくる「小作駅西口」行きに乗るようです。
     多摩川橋で多摩川を渡ると、今度は青梅市から羽村市へ。沿道には民家や店舗が増え、一気に市街化します。
     「小作坂上」で2名がバスを降り、同時にここで小作駅方向の路線と分かれると、ここから「東芝正門前」まではこの「小12」系統の単独区間となり、一日上下1便だけが通るマイナー区間となります。かつてはこの区間を通って「西東京団地」から「青梅駅」「御岳駅」を経由して、御岳登山鉄道と接続する「ケーブル下」とを結んでいた長距離出入庫線「御11」系統というものも存在しました。

     小作立体交差でJR青梅線とアンダーパスし、再度羽村市から青梅市に入ります。末広二丁目西交差点で産業道路へ右折すると「東芝正門前」バス停で、ここで2名が下車し、その降りた客は目の前にある東芝構内に向かっていったので、ここにお勤めの方々だったようです。そして、私一人だけだったのは最後の一区間だけで、東芝の敷地のすぐ隣が終点の「西東京団地」となります。「団地」とは言いながら、周辺に住宅団地のような建物は見当たらず、どうやら工業団地の名称だったようです。バス停は西東京バス青梅営業所構内にあり、そこでバスを降りることになります。所要時間は17分、運賃は260円でしたが、わずかの時間の中で風景は一変するなかなか楽しいルートでした。


    運行形態:A+B、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆


    ●西東京バス 羽30 西東京団地→羽村駅東口

     
     続いて乗車したのは同じく「西東京団地」からJR青梅線の「羽村駅東口」を結ぶ「羽30」系統で、2009年6月頃に突如開設された平日1往復のみ運行のマイナー路線です。当日は「小12」系統乗車後、ちょうど30分の待ち合わせでマイナー路線同士を乗り継ぐことができます。
     乗り場はこれも青梅営業所構内からで、いずれも本数の少ない出入庫路線だけが使用しており、現状ではこれから乗車する9時15分発の「羽30」系統がこの日最後の出発便となっています。
     
     そしてやってきたのは日野の中型ロング・レインボーHRで、乗車したのは私一人だけでした。
     発車すると車庫敷地を左に出て、そのまま産業道路を昭島方向に進みます。実はこの路線、途中停留所が設置されておらず、次がいきなり終点の「羽村駅東口」になります。一応音声合成による車内放送も用意されていますが、これは一回の放送だけで完結する内容でした。

     進行方向左側には日野自動車工業羽村工場があり、その広大な敷地が終わると羽村四面道交差点があり、以前当ブログ「立川バス編その3」でご紹介した「羽13・箱根ヶ崎駅→羽村駅東口」線が通っている道と交差します。こちらのバスは立川バスとは一本隣の道を通っており、羽村四面道の次の羽村団地入口交差点を右折します。あとはそれを道なりに進めば突き当たりが終点の「羽村駅東口」で、ルート的には極めて単純なものでした。ちなみに西東京バスが通ってきた羽村四面道交差点〜羽村駅間の経路は、他にも西武バス「羽20・羽村駅東口〜入間アウトレットパーク」線(土休日のみ運行)も通っています。所要時間はわずか9分、運賃は180円(運賃後払い方式)でした。
     なお、下記の新路線が開通する2010年3月31日までは羽村駅到着後、そのまま「西東京団地」行きとしてすぐに折り返す運行になっています。

     さて、突如開設された謎の「羽30」系統ですが、この路線の開設によって既得権を得た西東京バスでは、2010年4月1日より「羽31/32・羽村駅東口〜栄町・新町9丁目循環」線を開設することになりました。この路線は一日30便程度設定される予定で、ここ数年は立川バスの独壇場だった羽村駅にも西武バスや西東京バスが進出し、少しずつ活気が出てきました。
     今回の循環路線開設後も出入庫便として「羽33・西東京団地〜羽村駅東口」線が平日出庫2便・入庫4便と、土休日にも出入庫各2便設定されるようですが、こちらは循環線の経路を利用して運行することになったため、先ほど通ってきた日野自動車付近の経路については、平日の羽村駅方向1便の片道運行になり、運行される時間帯も16時台に変更されます。従って、現行の直行ルートによる入庫便の運行は2010年3月31日までとなります。


    運行形態:A+B、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆


    ●西東京バス 大05 大和田団地→JR八王子駅北口

     今回最後にご紹介するのは、八王子市の「大和田団地」から「JR八王子駅北口」までを結んでいる「大05」系統です。この路線の特徴は始発地が示す通りの本来は団地路線なのですが、現在は団地から駅方向への片道運行になっていることで、しかも、その運行は平日の午前中に限られる変則路線です。
     
     「大和田団地」のバス停はJR八高線の北八王子駅から駅前通りを道なりに歩くこと10分ほどで到達できます。乗り場は送電線の真下に島状の専用発着場があり、ちょうど一台の日産ディーゼル・スペースランナーRA・ノンステップ車が回送で乗り場に向けて方向転換してくるところでした。
     
     既に15名ほどがバスの到着を待っており、バスのドアが開き乗車が始まりました。乗車したのは一日11便あるうちの10時15分発の便で、これはその日の最終便の1本前になります。発車時間まで5分ほどあったのですが、その間にも乗客が増え、最終的には私を含め22名の客がありました。乗っているのはほとんどがシルバーパス利用の高齢者でしたが、ほんのわずかに若い女性客の利用がありました。

     発車すると、20メートルほど先の大谷団地入口交差点で国道16号線(八王子バイパス)へ右折しますが、この道には同じく西東京バスの「バ01・京王八王子駅〜宇津木台」線が通っていて、この路線には「団地入口」もしくは「大和田団地下」というバス停があり、反対便が存在しない「大05」系統の利用者は、恐らく帰り道ではこの系統を利用されていることと思われます。ただし、この先の区間も「大05」系統と「バ01」系統とでは八王子駅までの途中経路も異なっており、「バ01」系統では大和田小学校交差点で右に分かれますが、「大05」系統ではもうひとつ先の大和田町四丁目交差点を右折し、国道16号線から直接国道20号線に入る経路を取り、道路混雑などがなければ明らかに「大05」系統の方が近道です。ちなみにごくわずかの間ですが、その両交差点の区間が「大05」系統の単独区間にもなっています。

     国道20号線(甲州街道)に入って最初のバス停となる「大和田」で1名が下車し、入れ替わりに3名が乗車。そして大きな五差路となっている明神町交差点で斜め右方向に進み、国道から分かれると間もなく「京王八王子駅」となり、ここで半数の12名が降り、さらにそのまま道なりに進めば終点の「JR八王子駅北口」となります。ここまでの所要時間はわずか10分、運賃は180円でした。


     現在「大05」となっているこの系統は、かつては「八51」系統を名乗り、2005年発行の「東京都内乗合バス・ルートあんない」では終日に亘って30回の運行があり、八王子駅発の便も運行されていました(2006年4月10日に大幅縮小)。ルートは今と変わらず、往復ともにほぼ同じルートを辿っていますが、途中経路では交通量の多い国道20〜16号線を経由し、短距離路線ながら渋滞時には運行効率が悪かったり、それによって自転車転移が進んだり、住民の高齢化が進むなどで路線運営的には苦戦を強いられていたのでしょうか。現在も平日の午前中だけ運行が残っているのは、朝はまだそれなりにまとまった利用が残っていることや、団地住民への配慮、そして免許維持的な意味合いを残しているからかもしれません。

    運行形態:A+C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆
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