2010.05.18 Tuesday

路線バス乗りつぶし 朝日バスグループ編 その2

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    ●朝日自動車 越谷駅東口→越谷レイクタウン駅


     東武伊勢崎線「越谷駅東口」からJR武蔵野線の最も新しく開設された「越谷レイクタウン駅」へは朝日自動車のバス路線が存在しますが、この系統の運行回数は、わずか平日5往復・土休日4往復という大変少ないものです。朝日バスでは越谷レイクタウン駅が開業した2008年4月8日に従来から運行されていた「越谷駅東口〜吉川橋・吉川駅北口・吉川車庫」線の一部の便を同駅に立ち寄らせる形で、一日上下合わせて16回が乗り入れを開始しましたが、その後、2009年8月10日のダイヤ改正時に「越谷駅東口〜越谷レイクタウン駅」線として独立させ、その時点で吉川側からの便は早くも消滅し、全体的にも乗り入れ回数が大幅に削減され、「越谷駅〜吉川」線の区間便的な存在となりました。
     
     今回乗車したのは平日で、越谷駅東口10時24分発は5便中の2便目となります。乗り場は1番乗り場で、吉川方面に向かう路線はすべて同じポールから出ています。現在、越谷駅から出ているバス会社は、この朝日自動車と、西口から出ている国際興業とジャパン・タローズだけですが、これが15年ほど前なら、朝日バスはすべて東武バスによる運行で、大型バスが主力、今よりも多くのバスが発着していましたが、現在はどの事業者も中型バス、便によっては小型バスになっており、時代の流れを感じさせます。
     
     そこにやってきたのもやはり小型の日野リエッセで、発車時刻には私を含め19名の乗車があり、小さなバスはラッシュ並みの混雑になりました。
     発車すると駅前通りである市役所前中央通りをしばらく直進。次の「新石一丁目」でも1名乗車がありました。日光街道(旧国道4号)と交差して元荒川を渡り、「産業雇用支援センター」バス停で3名下車。この付近は越谷市役所をはじめ、行政の中心部になっているため中小の店舗なども多く、活気があります。東武バス時代だとこの付近の路線は後年になってから開設された地域で、それまでは元荒川沿いの路線が主流でしたが、現在はこちらのルートが主流になっているようです。

     途中バス停で乗降が頻繁にありましたが、まとまって下車があったのは「市立病院」バス停で、ここで10名近くバスを降り、車内には余裕ができました。このバス停はいったん病院構内に入り、正面玄関前が乗降場所になっており、直接病院へ行く方々には大変便利で、これもバスの小ささゆえかもしれません。
     病院構内から出て、今度は市立病院交差点で右折。「法務局前」で1名乗車がありましたが、ここからはジャパン・タローズの運行による「越谷LT1・タローズ本社前〜越谷レイクタウン駅北口」線も通っており、運行回数ではそちらの方が多くなっています。ただし、競合するのはこのバス停だけで、この先の途中経路は大きく異なっています。

     「大相模消防署前」バス停で、元荒川沿いに走っている朝日バスの路線が合流。この先「幸町入口」まで並走します。先ほどの整った行政中心地から一転して、この辺りは農家なども点在するローカルムードの残る風景になりますが、右手一帯は越谷レイクタウンとして大きく開発中であり、今後は少しずつこの景色も変わっていくのかもしれません。

     大成橋(南)交差点で、国道4号線のバイパス「東埼玉道路」と平面交差。「法務局前」で競合したジャパン・タローズ「越谷LT1」系統はこの道を通っており、これをそのまままっすぐ行けば越谷レイクタウン駅もすぐなのですが、朝日バスの場合はこれを通らず、もう一本先の大成町交差点を右折し県道・越谷流山線〜県道・平方東京線を通って終点を目指します。「幸町入口」バス停で吉川方面の路線と分かれたあとは、次が終点の「越谷レイクタウン駅」となり、やや距離があるものの途中バス停は設けられていません。

     朝日バスのルートは「イオンレイクタウンmori」のちょうど裏側を走るのですが、対するジャパン・タローズの路線は正面側、しかもこの敷地に乗り入れて場内にバス停も設置されています。このあたりは両社の路線の考え方の差なのかもしれませんが、朝日バスの場合は現状では越谷レイクタウン駅乗り入れの権益確保に主眼が置かれ、将来的に路線再編されるときに活用されるのかもしれません。

     広大なイオンレイクタウンのわきを抜け、もう一度東埼玉道路を横切ると、終点「越谷レイクタウン駅」に到着となり、ここまで私を含め9名が乗車、所要時間24分、運賃は290円でした。私はこのまま電車へ乗り換えていきますが、それ以外はどうやらすべてイオンへ向かわれていたようです。
     「日本一の規模」として鳴り物入りでオープンし、連日大混雑と報じられたイオンレイクタウンですが、その後もあちこちに出現する大型ショッピングモールに買い物客も少々食傷気味。ここにやってくる路線バスでは早くもわずかな便数しか乗り入れなくなるなど、世間の動きには意外と敏感なのも路線バスの特徴かもしれません・・・・・・。

    ※当運行系統は、2014年11月1日より「浄音寺前〜越谷レイクタウン駅」間で運行経路を変更し、運行回数も増回となりました。

    運行形態:A+C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●朝日自動車 桶川駅東口→免許センター

     

     次にご紹介するのは、JR高崎線の「桶川駅東口」から二駅隣りの「鴻巣駅」を経て、埼玉県民の皆さんが運転免許を取るとき必ずお世話になる「免許センター」とを結ぶ「桶川駅〜免許センター」線に乗車しました。この路線は2009年7月4日までは一日13往復(毎時1便程度)の運行頻度で走っていたのですが、その日を境に一日わずか2往復へと大幅に減便されてしまいました。
     現在残っている2往復のバスは、早朝に1往復と夜に1往復するだけ(夜は鴻巣駅止まり)のもので、都内からだと乗車すること自体が極めて困難なものとなってしまいましたが、このうち土休日ダイヤの場合の朝の便は、平日に比べて約一時間ほど運行時間帯が遅いため、今回は祝日の朝の便に桶川側から乗車することにしました。
     
     休日ダイヤの朝の便は桶川駅東口を7時48分に発車しますが、この路線の担当は遠く離れた加須営業所で、運行は鴻巣側からスタートし、桶川駅で折り返す形のダイヤになっており、発車時刻の8分ほど前にそのバスはやってきました。ちょうどこの時間の乗り場には「菖蒲車庫」行きの朝日バスが重なっており、それの1分後に「免許センター」行きが続けて発車します。ショッピングセンターもあって駅前広場が整備された西口とは違い、東口は昔ながらの古い佇まいで、駅前の風情としてはこちらの方がローカルチックで好ましいものがありますが、路線バスが乗り入れるには上屋も無く大変手狭であり、限られたスペースゆえ方向転換はターンテーブルで行われます。
     「免許センター」行きも「菖蒲車庫」行きもかつてはどちらも東武バスの路線でしたが、段階的に移管され両路線ともに朝日バスの運行となりました。ターンテーブルや一部の標識、掲示物などに東武バス時代の名残りがあります。

     現在、桶川駅東口発着の旧・東武バス路線は、乗り場そのものは一か所に集約されていますが、移管した経緯の違いなのか、ポールはまるで別会社かのように別個に立てられています。菖蒲方面は多頻度に走っていて東武バス時代の白ゆりポールを流用した大きなものですが、鴻巣方面のポールはシンプルなダルマ型で、そこに書かれた時刻表も大変寂しいものでした。

     乗車したバスは中型のいすゞエルガミオ・ノンステップ車で、発車前、バス停付近には数名の乗客がおり、そのほとんどは本数の多い菖蒲方面かと思いきや、「免許センター」行きには意外にも私を含め3名乗車がありました。定刻通り発車となります。

     駅を出ると、まずは狭い駅前通りを進み、桶川駅前交差点を左折。これが県道・鴻巣桶川さいたま線、長い歴史を持つ中山道で、この路線は鴻巣までひたすらこの道を走って行くものです。東武バスの時代は古くは大宮駅とを結んでいて、その後上尾駅に短縮された後、朝日バスになってから現在の桶川駅止まりとなりました。私が路線バスの乗りつぶしに興味を覚えた頃は、まだまだこういった街道筋を行く路線バスは多数存在し、鉄道の便が良くなった後も、バス事業者のネットワークを維持するような目的で、本数は少ないながらも黙々と走り続けていました。しかし、モータリゼーションのさらなる進行や、少子高齢化、長引く不況、乗合バス事業の規制緩和、それに伴う分社化の波などなど、複数の要因が重なって各地の『街道経由の路線バス』は次々と縮小されていきました。そういう意味では今も残るこの路線は貴重な存在でありますが、その前途はかなり厳しいものがあると言えます。

     さて、祝日の朝、道路はかなり空いていて、すれ違うクルマもまばらです。沿線はひたすら民家や大型店も続くような賑やかさも感じる街並みですが、路線的には高崎線とほぼ並行して走っており、日中や通勤時間帯などは道路も混雑するのではないかと思います。それゆえ利用者も少しずつ減少し、今回の大幅減便へとつながったのでしょうか。

     「桶川駅東口」から「桶川市役所入口」バス停までは菖蒲車庫方面と並走(やはりポールは別個立て)。その途中の「桶川本町」で1名乗車がありました。
     そして、菖蒲車庫方面の路線が分かれると一般路線では「免許センター」行きの単独経路になりますが、その単独ルート途中の「北原」バス停で「桶川本町」からの客が降り、短い区間ですが、限られた便に時間を合わせて利用されたのでした。ここを過ぎると桶川市から北本市に入りますが、民家や店舗が続く沿線風景もほとんど変わらず、さすが長い歴史を持つ街道筋という感じです。

     「北本一丁目」バス停で桶川工業団地・富士重工方面からの川越観光自動車のバス路線が合流。ちょうど目の前を走る姿が見え、次の「北本駅東口」までそのあとを追います。ちなみに川越観光の路線も元は東武バスのもので、移管した時期がそちらの方が早く、当時は朝日自動車がこの辺りに路線や営業拠点もなかったために川越観光がそれを引き継ぎ、同社の乗合事業第一号路線になりました。しかし、現状の担当営業所は遠く離れた森林公園なので、回送距離も異様に長く、運行管理上やや非効率な感は否めません。

     北本駅前交差点を左折して、いったん「北本駅東口」に立ち寄り、ここで1名下車。桶川駅から乗ってきた乗客で、わざわざバスを選んで乗ってこられたようです。一方、ここからの乗車はなく、すぐに発車、再び中山道に戻ります。
     「東間浅間神社」バス停でも桶川駅からの1名が降りてしまい、いよいよ乗客は私だけになりました。途中「深井〜人形町」間で今度は鴻巣市に入り、終わりが近づいてきました。

     鴻巣駅入口交差点を左折して「鴻巣駅」に立ち寄り、ここで4分ほど時間調整。バスはこのまま「免許センター」へ直通しますが、実際に免許センターへ向かう人々は、ここで電車からバスに乗り換えるのがほとんどであり、鴻巣駅に乗り入れているバス路線の大多数がそのまま免許センターにも乗り入れていて、全体的に多系統・高頻度区間となっています。乗車した日は免許センターの閉庁日で、乗務員氏に「どこまで行くんですか?」と訊ねられ、一応乗車の目的を伝えておきました。閉庁日だけに鴻巣駅では1名が乗ってきただけでした。
     あとは駅を背にけやき通りをひたすら直進し、鴻巣駅から6分で終点の「免許センター」に到着となりました。桶川駅からは所要33分、運賃は300円で、乗り通しは私だけでした。

     かつてはすべてが東武バスだった「鴻巣駅〜免許センター」間も相次ぐ路線移管により、東武バスとして残るのは川越駅からの1路線だけ。それ以外は朝日自動車と川越観光自動車による運行となり、現在はグループ会社3社による競合区間になってしまったわけですが、通勤通学目的の定期客がいた場合、その定期券はどのような制度になっているのか、ちょっと気になります。

    ※「桶川駅〜鴻巣駅」線は、2014年11月3日限りの運行で廃止となりました。

    運行形態:A、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆(現在は廃止)

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