2010.08.07 Saturday

路線バス乗りつぶし 国際興業編 その4

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    ●国際興業 浦14 北浦和駅西口→浦和駅西口


     JR東北線の「浦和駅西口」から「県庁前」「六間道路」を経由して、電車なら一駅の「北浦和駅西口」とを結んでいる路線が「浦14」系統です。もともとこの系統は、現在の経路よりもさらに大回りになっており、2003年11月の路線改変の際、現経路に改められました。また、その後運行回数も2007年11月までは全日にわたり運行されていた系統でしたが、徐々にに削減され、2010年2月8日より平・土・休日ともに6.5往復(ダイヤも共通、浦和駅方向が7便)という運行回数となり現在に至っています(※)。

     今回乗車したのは北浦和駅側からで、平日の13時00分発の便は7便中の4便目です。やってきたバスは中型のいすゞエルガミオ・ワンステップ車でした。「北浦和駅西口」の乗り場は「1番乗り場」で、この「浦14」系統と、出入庫系統である「北浦80・北浦和駅西口〜西浦和車庫」線が使用しています。それ以外の乗り場からは「埼玉大学」行きや「白鍬電建住宅」行きなどが頻繁に出ていますが、本数の少ない「浦14」系統の乗り場は心なしかひっそりとしていました。ここからの乗車は私を含め2名でした。
     
     発車するとまず北浦和駅入口交差点を左折しますが、ここで埼玉大学・白鍬方面の右に分岐。そしてこの道が国道17号線(中山道)です。早速次の「常盤九丁目」バス停でも1名乗車がありました。
     そして、その次のバス停が「埼玉りそな銀行」。現在は合併によって本店も別の場所となりましたが、埼玉銀行の時代はここが本店であり、現在も埼玉りそな銀行さいたま営業部がここにあります。

     「浦14」系統はいったん六間通り交差点を右折して県道・さいたま鴻巣線(新六間道路)を走行。「六間道路〜大戸」間においては浦和駅からの路線も加わり、狭い道ですが9つもの系統が通る区間となりますが、この区間での乗降はありませんでした。
     「大戸」バス停の先で大戸中通りへ左折すると「浦14」系統の単独経路となり、一日6.5往復だけの本数極少区間となりますが、沿線は密集した住宅地であり、もう少しばかりバス利用を期待したいところですが、比較的近い位置にJR埼京線の「中浦和駅」があり、都心へ向かうにも都合が良いため、どうやらこの辺りは徒歩・自転車圏内となってしまっているようです。これは以前も採り上げていますが、JR京浜東北線と埼京線とに挟まれたこの地域でのバス路線はいずれも苦戦を強いられており、現在の6.5往復という運行回数は、朝夕の通勤通学輸送という使命は捨て、日中の高齢者やクルマを使わない人々への最小限の輸送サービスを確保しているに過ぎません。

     そして「別所沼会館」バス停手前で左折するのですが、地図を見るとちょうどこの真下をJR武蔵野線の大宮支線が通り抜けています。しかし、地上は完全な住宅地で特に目印もなく、ほとんどそれに気付くことはないでしょう。その「別所沼会館」で1名下車し、入れ替わりに2名が乗車。
     バスは中型車ですが、特にその理由はこの先の道幅にもあると思います。「別所沼会館〜公園坂上」間の裏門通りはセンターラインもない住宅地の中の狭隘路で、乗用車とのすれ違いもやや苦しい道幅。所々にバスがすれ違えるよう待避スペースが設けられていましたが、現状配車は1台で賄っているはずなので、途中でバス同士が出くわすことはまず無いと思います。

     わずかな運転本数の区間ですが、途中4か所のバス停から連続して乗車があり、ここにもバスの時間に合わせて乗ってこられる方々がありました。それは決して高齢者に限ったものではなく、若い方の利用もあり、人によってはマイカーや自転車ではかえって不便な場合もあるのでしょう。
     県庁第二庁舎入口交差点で右折すると再び国道17号線で、これを少しだけ走って、県庁前交差点を左折。左手一帯が埼玉県庁です。「県庁前」バス停からはワンコイン区間になっており、ここから4名乗車。しかし道路渋滞に遭遇してしまい、この先終点までノロノロの状態になります。

    ↓埼玉県庁(左)、県庁から駅前にかけての車両混雑(右)
     
     ちょうど真夏だったので、クーラーの効いた車内にいるだけでも乗る価値はあるとは思いますが、全区間の所要時間25分のうち、この渋滞でロスした割合は結構大きかった気がします。そして最終的には10名の客を乗せて終点の「浦和駅西口」に到着。運賃は190円でした。


    ※2011年3月16日より「浦14」系統は土曜・休日の運行が取りやめとなり、その後2011年11月1日からは平日1往復のみの運行となり、さらに2016年3月31日限りで路線廃止になりました。

    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆(現在は廃止)


    ●国際興業 志04 中野下引返場→志木駅東口

     志木市柏町の「中野下引返場」から東武東上線の「志木駅東口」を結んでいる路線が「志04」系統です。現在の運行回数は志木駅方向が平日6便・土曜4便・休日4便、中野下方向が平日5便・土曜5便・休日4便となっていますが、2003年以前は毎時1〜2往復するような典型的な生活路線でした。しかし、2003年11月のダイヤ改正の際、当時利用者があまりにも少なかったのか、一日わずか1往復にまで大減便となってしまいましたが、いくらなんでも住宅地を走っていたバス路線が、ある日突然一日1往復ではまったく使いものにならず、これは当時の志木市議会においても議題となり、結局3ヵ月後の2004年2月には現在の運行回数になったそうですが、それでも基本的な流れは、朝が駅方向、夕方が中野下方向という、地元利用者のみを対象としたような運行となっており、以前のようにいつでも乗れるような状況にまでは戻っていません。

     今回乗車したのは、平日の中野下引返場7時03分発の便で、6便設定されているうちの2便目です。この路線は日中の1往復を除いて片道が回送になっているため、当日は志木駅から徒歩で始発地へ向かうことにしました。距離的には20分ほどで着けるはずでしたが、住宅地の中の入り組んだ路地で少しだけ道に迷ってしまい、ケータイのGPSで居場所を確認しながら、発車時刻の3分前に何とか辿りつくことができました。

     始発地の「中野下引返場」はその住宅地内に埋もれたような場所にあって、乗り場に至ってはそれこそ民家の真ん前にあります。バスを待つ間は住民の方々に迷惑をかけないように注意したいところです。バスは大型のいすゞエルガ・ノンステップ車で、周辺道路は大変狭く、乗車率を見ても中型バスで賄えるレベルですが、他の路線の運用との兼ね合いから大型バスになっています。ここからの乗車は私を含め4名でした。
     
     発車するとすぐに信号のない十字路となり、これを右折。沿線は中野下住宅と呼ばれる閑静な住宅街ですが、しばらくの間は道幅は狭く、大型バス同士のすれ違いは困難です。

     住宅地内では途中5か所のバス停があって、それらすべてのバス停から少しずつ乗車があり、特にまとまった乗車があったのは「柏町一丁目」の8名でした。地形図をベースに路線を表示している「国際興業バス路線案内」や「埼玉県乗合バス・ルートあんない」を見ると、この先で路線の線形がタイトになっているのですが、これは志木大通りとの交差点で、ほぼUターンのように左鋭角にルートが曲がっているためです。

     続いて市場坂上交差点で右折すると、志木駅東口発着のほとんどの路線が通る県道・保谷志木線となり、下南畑などからの東武バスも加えると、かなり高頻度運行の区間となって、前後にもバスが続行。このため、もうこのバスには客は増えることもなく、道なりにまっすぐ進んで行けば終点の「志木駅東口」に着きます。所要時間は13分、運賃は190円で、ここまで18名の乗客がありました。到着後は「志05・宗岡循環」線の運用に入り、後続の「志04」系統はまた他のバスで運用されるようです。

     毎時1〜2便運行されていた路線が、現在のように大幅に減便された理由ですが、今でこそ再開発された志木駅周辺も、かつては大変手狭で、国際興業バスの乗り場も駅から少し離れたところ(現在の朝11系統の「志木駅入口」バス停付近)にあり、道も常に混みあっていた印象があります。私が先ほど駅から歩いてみても20分ほどで到達できるため、自転車を利用してしまえばバスを待っている間で駅に着いてしまうような距離でしかありません。現状のダイヤに合わせ、朝方往路で利用した乗客が毎日のように復路も利用しているとは考えにくく、基本的にどちらか片道での利用がほとんどではないかと思います。これらの条件を考えると、短距離のバス路線というのは、よほど頻繁に運行し、運賃も低廉でなければ、高齢者でもない限りなかなか利用には結び付かないのではないでしょうか。

    ※2011年3月16日より、「志04」系統は「柳瀬川駅」までの路線延長を行ない、「中野下引返場」バス停は通らなくなりました(同バス停廃止)。全体の運行回数も大幅に増強されました。

    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆(現在は運行内容変更)


    ●国際興業 志10 志木駅南口→大木伸銅


     前述の「志04」系統乗車後、続いて乗車したのは、反対側の「志木駅南口」から新座市野火止にある「大木伸銅」までを結ぶ「志10」系統です。この系統と後述の「志09/09-2」系統が国際興業バスで志木駅南口に乗り入れる数少ない路線で、同時に新座市内を走る同社のバス路線というのも、これら3系統と「朝11」系統のごく一部の区間だけとなっています。
    ※志木駅自体は新座市に所在しますが、多数の国際興業バスが乗り入れる志木駅東口バスターミナルは志木市に属しています。

     「志10」系統の運行回数は平日の5往復(朝:2往復・夕:3往復)で、大木伸銅工業への従業員輸送が主な目的のようですが、各停運行のため、他系統との並行区間ではすべてのバス停で途中乗降可能です。
     乗車したのは志木駅南口7時34分発のバスで、朝2便設定されているうちの2便目です。乗り場は「1番乗り場」からですが、西武バスと東武バスがほとんどの南口乗り場に、平日・土曜の朝夕だけ現れる国際興業バスはやや違和感のある構図と言えます。乗り場とポールは共同運行の「志09」系統とともに西武バスのものを共用していますが、この「志10」系統の場合は共同運行でもないのに、時刻表も西武バスで作製したものに一括して表示され、その副産物として西武バスのWeb時刻検索でも志木駅の発車時刻だけは検索が可能になっています。
     やってきたのは大型のいすゞエルガ・ノンステップ車でしたが、乗車したのは私を含めわずか10名、明らかに通勤目的の路線のはずですが、それにしてはいささか寂しい乗車率で、いつもこんな感じなんでしょうか。
     
     発車すると目の前の志木駅南口交差点を左に曲がり、志木陸橋(南)交差点で県道・保谷志木線(三原通り)へ右折します。

     ここで同社の「朝11・朝霞台駅〜志木駅北口」線と合流し、途中「水道道路入口」バス停まで並走します。「下の原」バス停付近までは商業地として大型店舗が並んでいますが、それを過ぎると工場・倉庫街となり、あとは終点までそんな風景の中を進んで行きます。「泉水上」バス停の真上をJR武蔵野線が跨ぎ、泉水三丁目交差点(バス停は「水道道路入口」)で斜め右方向へ。

     この道が水道道路であり、バス路線も「志10」系統の単独経路となりますが、それも束の間で、その先で大木伸銅の敷地に入り、工場門手前の広場でバスは停車し、ここが終点の「大木伸銅」となります。所要時間はわずか8分、運賃は190円で、途中乗降は全くなく、すべての乗客が終点まで乗車しました。
     
     乗客のほとんどは目の前の門から会社内に入っていかれましたが、一部の乗客はその敷地から出て、他のところへ向かわれたようなので、近隣他社へお勤めの方々にも利用されている様子でした。しかし、昨今の就労時間の分散によって、定期運行の路線バスではダイヤ設定に柔軟性を欠くため、企業側で自前に送迎バスを走らせたり、さらには社会情勢の変化で就労人口そのものが減ってしまうなど、このような従業員輸送特化形の乗合バスは急速に減りつつあるように思います。


    ※「志10」系統は2011年3月15日限りで残念ながら廃止されました。

    運行形態:E、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆(現在は廃止)



    ●国際興業 志09-2 凸版印刷→志木駅南口

     
     今度は「大木伸銅」から歩いて、JR武蔵野線をはさんで反対側に位置する「凸版印刷」から「志木駅南口」とを結ぶ「志09-2」系統に乗車してみました。この路線も「志10」系統同様に従業員輸送形の乗合バスで、こちらは西武バスとの共同運行となっています。以前は駅〜会社間の直通便として運行していましたが、朝の志木駅方向と夕方の凸版方向を各停便として途中の沿線客も利用できるようにしたものが「志09-2」系統です。現在の運行回数は、平日が朝6往復(うち西武バス2往復)と夕方7往復(同1往復)、土曜は朝2往復と夕方3往復(土曜日は西武バスは全便運休)となっており、いずれも片道は直行、反対便は各停となっています。
     乗車したのは凸版印刷8時10分発の便で、担当は国際興業です。乗り場は凸版印刷朝霞工場前の路上バス停で、志木駅方向は道路の向かい側になります。バスの方向転換は凸版印刷の敷地内で行ないますが、客扱いが路上になっているのは一般客の利用も考慮しているからでしょうか。ちなみに新座駅から運行されている専用送迎バス(運行:イーグルバス)は敷地内での乗降になっています。

     「凸版印刷」バス停の50mほど先には「第二中学校」バス停がありますが、これは西武バスの並行路線(志34/志35/朝24/ひばり73系統)が停車するもので、本来は「志09」系統とは別々に設置していたものです。このため現在も並行する4つの系統では「凸版印刷」バス停の前を通るものの、ここでの乗降扱いは行なっていません。
     
     
     そして、発車時刻の3分ほど前に志木駅からの直通便「志09」系統が到着。たくさんの乗客を乗せてやってきましたが、折り返しの「志09-2」系統は私を含め4名の乗車でした。バスは大型のいすゞエルガ・ノンステップ車でしたが、よくよく見たら、先ほどの「志10」系統のバスと同じ車両で、もちろん乗務員氏も同じでした。
     この凸版付近から他の系統のバスを利用した場合は、この付近は単なる途中のバス停であり、それらの便はそこそこ混雑し、途中の道路混雑などによっては遅れてくることもあるので、そういうことを知っている地元の人たちは、あえて「凸版印刷」バス停までやってきて、空いていて、定時性の高いこの「志09-2」系統を選ばれているようです。
     発車すると、わずか50m先の「第二小学校」バス停には現在は「志09-2」系統でも停車し、ここでさらに3名乗車しました。道としてはこの新座中央通りをひたすら道なりにまっすぐ進むだけの単純な経路ですが、かつては西隣りを通っている志木街道を運行していて、経路もやや大回りでした。
     
     ほとんどが西武バスの区間に、朝夕のわずかだけ国際興業バスが乗り入れているわけですが、利用者のほとんどはPASMOなどの電子マネーの使用が定着していて運行事業者を選ばずに済むため、途中のバス停で待っていた客は事業者に関係なく全員が乗車してきました。そして、9分で終点の「志木駅南口」に到着。途中のバス停からはすべて乗車客があったため、最終的には18名乗っており、座席はほぼ埋まっていました。運賃は190円でした。


    ※その後、2010年9月16日より「志09」系統の直通便の運行は取りやめとなり、全便が各停便化されました。さらに2011年3月16日以降は土曜日の運行が取りやめとなりました。

    運行形態:E、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆

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