2012.01.07 Saturday

路線バス乗りつぶし 江ノ電バス編 その4

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    ●江ノ電バス藤沢 (初詣臨時) 鎌倉八幡宮(八幡宮裏)→地蔵前

     
     当ブログ「江ノ電バス編その3」では「大船駅」と「鎌倉湖畔」の間を結ぶ循環路線のうち「資生堂」経由の「江3101」系統に乗車しましたが、毎年正月三が日にはその「鎌倉湖畔」と「鎌倉八幡宮」を結ぶ初詣臨時便が運行されます。

     毎年初詣では全国各地から多くの参拝客が訪れる古都鎌倉ですが、正月三が日には若宮大路を中心に路線バスを含め大幅な交通規制が実施され、そこを通っている江ノ電バスも規制時間中は「鎌倉駅〜八幡宮裏」間を運休し、鶴岡八幡宮裏の「八幡宮駐車場」での発着となります。

     今回乗車したのは、元日の鎌倉八幡宮12時53分発の「鎌倉湖畔(循環)」行きで、当日はJR鎌倉駅から参拝客の流れをかき分けながら現地に辿りつきました。乗り場は県道・横浜鎌倉線(鎌倉街道)沿いの、八幡宮駐車場出入口に設けられた臨時バス停からで、位置的には通常使用されている「八幡宮裏」バス停とほぼ同じ地点です。駐車場自体は普段は鶴岡八幡宮が運営する参拝者向けの有料駐車場として使用されていますが、正月三が日に限って江ノ電バス専用の折返場として使用されます。ちなみにこの場所はかつては江ノ電観光バスの営業所だったらしく、当時からの経緯で現在もこの場所を使っているようです。

     この乗り場からは、今回乗車した「鎌倉湖畔」行きをはじめ、後述の「戸塚駅」行きや「上大岡駅」「本郷台駅」「大船駅」行きの5路線が出ており、乗客の列は行き先ごとに分けられていますが、バスの停車位置は一か所しかなく、遅延が発生しない限り、時刻表の順序に合わせて入線してきます。私が乗車した便は本来は12時53分を発車予定時刻としていましたが、その前車となる上大岡駅行きの到着が少々遅れ、乗車にも時間を要したため、それに引きずられる形で5分遅れでの発車となりました。
     
     車両はまだ新しい大型の三菱エアロスター・ワンステップ車で、ここからは40名ほどが乗り込みました。このルートでは途中でターミナル駅などを経由することもないのですが、もともと利用者の多い鎌倉湖畔線だけに、臨時の初詣便もなかなかの盛況ぶりです。運賃は行き先申告による前払い方式で、当便での最遠運賃は「地蔵前」バス停の280円でした。

     循環路線なので、再びここまで戻ってくることも可能なのでしょうが、バス車内の運賃表示器には「八幡宮裏→八幡宮裏」という欄はあっても運賃の表示がなく、鎌倉湖畔線自体には前回も乗車しているので、最遠区間となる「地蔵前」バス停までの乗車にしました。ちなみに入庫便の場合もこの「地蔵前」バス停で運行が打ち切られ、そこから担当する湘南営業所まで回送されるようです。

     さて、多くの乗客を乗せて発車したバスは鎌倉街道を大船方面へ進みます。臨時系統とは言っても、路線そのものは途中の常楽寺交差点を境に「大船駅〜鎌倉駅」間の「江601」系統と、「鎌倉駅〜鎌倉湖畔(循環)」間の「江3103」系統とをそれぞれ部分的につないだもので、臨時系統独自の区間というものはありません。また、途中バス停にもすべて停車し、乗降の制限などもなく途中区間のみの利用も可能です。

     正月の鎌倉は、全国各地から初詣に訪れる人々で激しい道路混雑が発生し、路線バスを含めた道路交通はまともに走れないものと思い込んでいました。ところが、三が日は北鎌倉から大船寄りの小袋谷交差点より、居住者や関係車両を除いてマイカーの乗り入れが規制されているため、八幡宮を出ると「小袋谷」までの区間は事実上バス専用道路になっており、いざ走り出してみれば、むしろ普段よりも走りやすくなっていました。ただ、クルマは来なくても、その分歩行者は増えているため、バス運行の際に注意すべきは、クルマが少ないことで油断をした歩行者が突然車道へはみ出してくる恐れがあることです。特に「建長寺」から「北鎌倉」までは歩道の幅が大変狭く、人同士がすれ違うことも難渋するほどです。

     バスは「建長寺」バス停から1名と、次の「上町」バス停で4名の乗車がありましたが、そのあとは通常の鎌倉湖畔線の区間に入るまで乗降はありませんでした。

     このルートで鉄道線と接続するのはJR横須賀線北鎌倉駅前にある「北鎌倉」バス停一か所のみで、それ以外には鉄道路線との接続点はありません。

     そして「北鎌倉」を過ぎると沿線は住宅地へと変わり、交通規制が終わる小袋谷交差点で右折し、このあとは一般車両も交じることになりますが、私が乗った時間帯は交通量が少なかったようで、全般的に道路はガラガラでした。
     鎌倉駅方面から来た路線は、レイ・ウェル鎌倉入口交差点か、もう一つ先の常楽寺交差点で大船駅方向へ進路を変えるのですが、この臨時系統ではそのまま直進して、大船駅を通ることなく鎌倉湖畔方面へ向かいます。ただし分岐点となる「常楽寺」バス停については既設位置の関係上、上下便ともに停車せず、「小坂小学校前」バス停を出ると、次は「本村」バス停になります。

     常楽寺交差点から先は通常の大船駅発着のルートが合流し、あとは同じ経路を辿ります。切通し区間を抜け、鎌倉湖畔線に入って最初のバス停となる「本村」で6名下車。そして砂押橋交差点で右折して曲がってすぐの「砂押橋」バス停では9名の降車がある一方、4名の乗車もあり、前回乗車した時と同様に地域内の短区間利用がこのバスでも見られました。
     あとは砂押川に沿う狭路を進み、八幡宮から乗ってきた乗客が各バス停で少しずつ減っていきます。

     「白山神社前」から時計回りの循環経路となり、今泉台の住宅地を一巡します。この住宅地は六国見山(標高147m)の麓の丘陵地に造られているため、その前後では山岳路線を思わせるような急な長い坂道があって自転車の利用が困難であるため、通勤通学をはじめ、買い物などの近場の移動にもバスは重要な交通手段となっています。
     循環区間に入ったところから、今度は八幡宮方面に向かう人たちが乗りはじめ、乗客が入れ替わっていきます。
     
     私は循環区間を一巡する手前の「地蔵前」バス停で降り、ここでは私を含め3名がバスを降りましたが、恐らく八幡宮からの乗客はこれまでにすべて降りたものと思われます。ここまでの所要時間は26分で、特に道路は混雑することもなく順調に運行できました。このあとは後続の「大船駅」行きで戻ることにしました。
     なお、鎌倉市内の交通規制は毎年大晦日から1日17時まで、2日と3日は9時〜17時となっていますが、規制時間外は「八幡宮裏」発着便はすべて「鎌倉駅」発着となるため、この「鎌倉湖畔」行きでも2日と3日の朝4便だけ鎌倉駅を出て若宮大路を走る姿が見られます。


    運行形態:D、路線図掲載:×、乗車難易度:★★★☆


    ●江ノ電バス横浜 (初詣臨時) 戸塚駅→鎌倉八幡宮(八幡宮裏)


     次に乗車したのはJR東海道線・横浜市営地下鉄が乗り入れる「戸塚駅」から「鎌倉八幡宮」を結ぶもので、これも通常は直通運行する系統はなく、正月三が日限定の臨時系統です。私が乗ったのは2日目の戸塚駅14時36分発の便で、乗り場に掲示された時刻表によると、当便は23便設定されているうちの19便目でした。乗り場は通常の「大船駅」行きや「平島」行きが使用している「3番乗り場」からですが、ポールには「鎌倉八幡宮」という行先表示や臨時便運行をPRするような掲示はなく、外側に吊るされた正月用の時刻表があるだけです。毎年恒例の運行であるため、沿線の利用者には「正月ダイヤ」=「鎌倉直通」ということで充分に知れ渡っているからでしょうか。

     この臨時系統のルートも独自の区間はなく、「戸塚駅〜笠間十字路〜大船駅」間は「江2401・戸塚駅〜大船駅」線、「笠間十字路〜大船駅〜八幡宮裏」間は「江2802・本郷台駅〜大船駅〜鎌倉駅」線のルートをつないだものです。
     私は発車時刻の10分ほど前に乗り場にやって来たのですが、その時点では乗り場には誰も並んでおらず、発車時刻までに乗り込んだのも私を含め10名でした。運賃は行き先申告による前払い方式で、八幡宮裏までは300円でした。他の乗客も乗車時に行き先を告げていましたが、それを聞いている限りでは戸塚駅から鎌倉方面への通し利用は私だけだったようです。確かに戸塚から鎌倉ではJR横須賀線という交通手段があるため、このバスルートでの鎌倉方面への利用は、駅から離れた沿線からということになるようです。また、江ノ電バスではホームページなどでこの臨時バスの運行を広く告知していなかったと思うので、この運行を知っているのは日常的に利用している沿線のバス利用者がほとんどではないでしょうか。車両は大型の三菱エアロスター・ワンステップ車でした。
     
     発車して、戸塚駅東口広場出口という長い名称の交差点を右折し、ここから大船駅までは県道・大船停車場矢部線を素直に辿っていきます。柏尾川を渡り、上倉田交差点を右折。ショッピングセンター「アピタ戸塚店」真ん前の「上倉田交差点」バス停で5名の乗車がありました。
     一文字バス停の「表」から2つ先の「下倉田」バス停にかけてはJR東海道線の真横を並走し、タイミング次第では貨物線を含め6つの線路を行き交う様々な列車を間近に見ることができるでしょう。

     道はこの先も片側一車線で、周辺の地形は平坦ではなく、わずかに起伏があるため、自転車を利用しにくく、その意味では路線バスの必要性を高めていると言えます。また鉄道では戸塚〜大船間の駅間距離が長いため、鉄道路線とは並行しつつも両駅へのフィーダー路線として高頻度に運行されています。

     戸塚駅付近からの乗客は少しずつ減っていき、「貝殻坂」バス停あたりから大船駅や八幡宮へ向かっての利用があります。丁字路の跨線橋入口交差点を左折して、JR根岸線をくぐる手前が「宮前」バス停で4名乗車。八幡宮方面への通し利用の方々でした。
     
     「笠間十字路」では環状4号線と交差したあと、大船駅に向かって右折しますが、これも県道としては道なり。ここからは横浜駅・上大岡駅・本郷台駅・平島方面からの複数の江ノ電バス路線や、神奈中バスの路線も並行し、全般的に運行回数の減る正月ダイヤであっても、この区間では多くのバスとすれ違います。またこれより先、八幡宮方面へは「江2802」系統のルートと同じになります。

     「大船駅北口バスターミナル」の直前に「笠間一丁目」バス停があり、ここで1名下車。当便では北口バスターミナルには入らずに、ちょうど横浜市と鎌倉市の境となる、大東橋交差点の先に「大船駅降車場」という降車専用バス停があり、ここで9名がバスを降りました。

     そして、頭上を湘南モノレールが通る大船駅東口交通広場前交差点を右折して、「大船駅(東口)」に入り、ここでも1名降車がありましたが、その一方で八幡宮へ向かう乗客が多数あり、およそ25名が乗り込みました。ここから鎌倉へは戸塚駅と同様に横須賀線が並行しているわけですが、混雑する鎌倉駅や小町通りの人混みを避け、直接八幡宮の裏手に着くことのできる路線バスの利用価値は高いものがあります。

     そして、ほどほどに立ち客が出る乗車率で再び発車しますが、大船駅を出ると、「戸塚駅」と「本郷台駅」から出る便は、大船駅始発の「江601」系統や、「上大岡駅」発着の「江4001」系統が通る「常楽寺」を経由せず、その一本西側の道路となる県道・大船停車場線を経由します。このルートは通常期は「江2802・本郷台駅〜鎌倉駅」線と、「江3201・大船駅〜高野台」線が通るだけで、特に「江2802」系統については土休日は両方向に7.5往復の運行がありますが、平日は本郷台駅行き4便のみの運行(鎌倉方向の運行無し)となっています。常楽寺経由のルートに近接していますが、このルートの方が道幅が広いため、このような正月三が日だけ大増発される区間になっています。経由地名となっている「勤労会館」バス停で6名降車がありました。

     そして、常楽寺経由の系統や前述の鎌倉湖畔線が合流するレイ・ウェル鎌倉入口交差点(バス停は「小坂小学校前」)を右折。第二鎌倉道踏切で横須賀線と平面交差し、その先の丁字路(小袋谷交差点)から一般車両の通行が規制され、バスは警備員が立つその入口を通過します。

     この日もバス専用道路同然となっている鎌倉街道を進み、「小袋谷」バス停で3名、「北鎌倉」バス停からも2名乗車。「明月院」バス停を通過すると、もう一度横須賀線と交差する第三鎌倉道踏切では、カーブ区間のため線路に大きくカント(遠心力を打ち消すための線路の高低差)がついていて、道路の段差が激しいため、最低地上高が低く、ホイールベースの長いワンステップバスでは、車高をアップさせて床下を擦ったり、車内が大きく揺れないようゆっくり通過していました。
     
     そして「建長寺」バス停で1名下車し、巨福呂坂の切通しを抜ければ間もなく終点の「鎌倉八幡宮(八幡宮裏)」に到着となります。ここまで約30名の乗車があり、所要時間は47分、途中の経路ではすべて順調に運行できました。

     なお、当線も1月1日〜3日の通行規制時間外には「鎌倉駅」発着となり、「鎌倉駅〜戸塚駅」という通常では見られない運行となります。この日も17時の規制解除直後には、八幡宮裏で待機していた回送車が鎌倉駅に向かってまとまって送り込まれ、折り返し「鎌倉駅」発の各方面行きとして運行されました。
     

    運行形態:D、路線図掲載:×、乗車難易度:★★★☆

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