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2008.12.07 Sunday

路線バス乗りつぶし 朝日バスグループ編 その1

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    ●朝日自動車 朝日バス車庫→幸手駅

     
     埼玉県久喜市の「朝日バス車庫」から、東武日光線「幸手駅」とを結んでいるこの路線は、平日の片道1便しか運行されないマイナー路線です。
     現在「朝日バス車庫」と呼ばれる場所は、もともと東武バスの車庫(加須営業所幸手出張所)で、当時、この車庫前のバス停は「青葉団地」という名称でした。その後、北関東各地の東武バス路線をグループ各社に移管した際、ここは「朝日自動車久喜営業所」となりましたが、実際には青葉団地からは少し離れた地点にあったため、朝日バス移管後の2004年に、そのままズバリの「朝日バス車庫」という名称に改められたようです。

     東武バスの時代から「青葉団地〜幸手駅」間のバス路線が免許維持的に1往復だけ運行されていたのは知っていましたが、朝日バスへの移管後はてっきり整理されたものと思っていました。しかし、ある日この地域のバス路線を調べていたところ、現在も幸手駅方向のみ1便だけ運行されていることを知ったのですが、Webでの時刻検索では運行時刻が判明せず、翌日現地へ出向いて調べてみることにしました。そうしたところ、偶然にも現地に訪れた時間帯にその便に乗れることが判り、「朝日バス車庫」バス停近くにある100円ショップで時間つぶしをしながら、そのバスを待つことにしました。
     
     14時37分、車庫からいすゞエルガミオ・ノンステップ車が出てきました。これが1便しかない「幸手駅」行きのバスです。乗客は私一人だけですぐ出発となりました。「朝日バス車庫」バス停からは久喜駅方面へのバス路線は複数のルートで多数運行されていて、時刻表にもたくさんの便が表示されていますが、この幸手駅行きだけはその中に小さく書かれていました。

     発車すると、先ほどの100円ショップ前の十字路を右折し、青葉中央通りを進みます。途中には青葉団地があり、「団地東」「青葉団地中央」などのバス停があります。後者のバス停付近には商店街もあり、名称の通り、青葉団地の中心地でしたが、このような団地内商店街というのは、近隣での大型商業施設などの進出によって、かつての賑わいがどこも失われてしまっているようで、人影もほとんどありませんでした。バスの方も、朝夕の通勤通学の時間帯以外は人の動きも少ないため、利用者は少ないようです。

     青葉団地入口の丁字路で、久喜方面は左折するところ、この幸手方面だけは右折となります。ここから県道・幸手久喜線を東に進んで行きます。この道路沿いには大型店が建ち並んでおり、交通量も多くなっています。

     途中「青毛」バス停で1名老人の方が乗車。どうやら常連さんのようですが、反対方面に向かうときは一体どのようにされているのでしょうか。
     久喜市内ギリギリの「上高野」というバス停までは朝日バスの他系統が並走していますが、東武バスの時代は青葉団地〜久喜駅間の1路線と、この幸手駅行き1路線しかなかったと思うので、朝日バス移管後に拡充されたものでしょう。
     幸橋で細い葛西用水路を渡ると久喜市から幸手市に入ります。先ほどの「上高野」から「駅入口」間までが単独区間で、両市を跨ぐバス路線はこれだけしかありません。地図で見ると起点の「朝日バス車庫」から「幸手駅」までは直線距離だと結構近い(約1.2km)のですが、市を跨いでいることや、幸手駅の出入口が青葉団地とは反対向きの東側にしかないこと、また東京方面へはやはり久喜駅の方が東武伊勢崎線とJR宇都宮線もあって、列車本数を含めて利便性が良いことなどで、ほとんどの流れが久喜方向に向いてしまっているようです。

     東武日光線の踏切を渡り、幸手市に入って最初のバス停である「駅北入口」で「青毛」からの老人客が降り、再度乗客は私一人に。
     中一丁目丁字路で日光御成街道へ右折。その丁字路からは「五霞町役場」からの朝日バス路線(廃止代替バスのため運行開始当初は貸切免許による運行)が合流し、あとは終点「幸手駅」まで並走となります。そして、所要14分で終点「幸手駅」に到着。駅前広場は以前よりも広く整備されましたが、東武線の駅舎は昔ながらの佇まいのまま。バスの運賃は220円、後払い方式で、私はPASMOで支払って下車しました。
     到着後のバスは、数分の発車待ちの後、今度は幸手団地方面「杉戸高野台駅」行きとなって幸手駅を出ていき、その路線の出入庫便であることは判りましたが、今乗ってきた便以外の出入庫はすべて回送により行なっているとのことでした。


    運行形態:A+B、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆


    ●茨城急行自動車 栗橋駅→古河車庫

     
     幸手駅より東武電車で2駅進んで、今度は「栗橋駅」にやってきました。これまた結果的に絶妙なタイミングでマイナー路線をつなぐことができたのですが、次に乗車したのは茨急バスの「古河車庫」行きで、一日1往復しか運行されないものです。この路線ももともとは東武バスのものでしたが、やはり移管の対象となりました。
     現在、栗橋駅を発着しているバス路線はこの路線だけですが、一応3パターンの運行系統があります。いずれも茨城県の古河駅西口方面に向かうもので、1つめは最も設定本数の多い「古河二高経由 古河駅西口」行きで一日6往復、そのうち1往復が古河駅よりさらに「古河車庫」まで行くもので、これが今乗車している便です。これが2つめ。
     3つめが「古河三高経由 古河駅西口」行きで、こちらは3往復のみの運行です。全運行系統ともダイヤは曜日に関わらず、すべて共通で運行されています。

     すでに乗り場には中型のいすゞLR・富士8Eボディのツーステップ車が停車中で、先客が3名おりました。しかし、この便では私を加えた4名がその便でのすべての乗客数となりました。
     
     15時33分、バスは栗橋駅を発車します。
     発車すると、中型バスでも狭いと感じる道路をクネクネと進みますが、東武バス時代から茨急バス移管時にかけては大型バスで通っていました。
     路線はこの先、茨城県と栃木県へと跨いでいきますが、一応埼玉県内にもいくつかバス停があります。しかし、市販されている「埼玉県内乗合バス・ルートあんない」ではこの路線は「不採用」で、朝日バスグループのWeb時刻検索にも掲載されていないため、あたかも栗橋駅からの路線バスは存在しないかのような扱いを受けていますが、ここ数年は運行ダイヤも変わらずに走り続けています。

     「八坂神社前」バス停を通過すると、利根川の土手道へ右鋭角方向にグイッと曲がり、その先で国道4号線の下り方向に左折します。そして、利根川橋にて利根川と渡良瀬川をまとめて渡り、茨城県古河市に入ります。

     この季節、このバスの時間帯は夕暮れ前で、西に沈んでいく夕陽が印象的です。

     バスは橋を渡ってすぐに左折。曲がったところに「利根川橋東詰」バス停があり、ここで1名下車しました。一方通行の土手道を下りていき、あとはしばらく旧日光街道をひたすら進んで行きます。
     「第四小学校前」でさらに1名下車。ここでバス路線は「古河三高」経由と分かれますが、こちらはそのまま直進します。
     「中田踏切」バス停でまた1名が降り、私以外の客はすべて降りてしまいました。バス停を出ると、すぐにJR宇都宮線の踏切を渡ります。

     この周辺の道路は大型バスでも余裕で通れるように整備されていて、人家もそれなりにありますが、そもそもこのバス路線自体が通勤に使えるような時間帯には走っておらず、日中の高齢者の移動や、高校の通学利用が主体と思われますが、あいにくこの便では高校生の利用も全くありませんでした。

     「原十字路」で国道354号線とクロス。また「境車庫」からの朝日バス路線もここで合流し、「古河駅西口」まで並走となりますが、この茨急バス路線ともども、もとはどちらも東武バスの路線だったものです。
     「台町」バス停から「古河三高」経由の路線も合流し、古河の市街地に入っていきますが、近年になってこの付近にあった古河市役所は、近隣の総和町と三和町とが合併したことによって旧総和町役場へ移転となってしまいました。行政の中心部が移転したことによって駅周辺部の空洞化がさらに加速しているように見受けられ、シャッターを閉じた店舗が増えてきているのが気になるところです。
     バスは「古河駅入口」から旧日光街道をいったん離れ、「古河駅西口」に立ち寄りますが、数分時間調整するも乗降はなく、再び発車となります。

     古河駅の次が「朝日タクシー」という片方向のみ停車のバス停を通るのですが、古河駅西口駅前広場が整備されるまでは、ここが当時の古河駅のバス乗り場で、発着するバスはターンテーブルで方向転換するような大変狭い場所でした。これが後に朝日タクシーの乗り場用地に転用されましたが、これも最近になってコインパーキングに変わっており、今ではバス停だけが残ってしまったような感じです。

    ↓かつての古河駅バス停だった「朝日タクシー」バス停

     私が初めて古河駅に来たのは、つくば万博が開催されていた1985年のことで、当時は西口からは境車庫・栗橋駅の他、館林駅への東武バス路線が。一方の東口からは下妻駅への東武バス、土浦駅への国鉄バスなどもあって、古河はバス交通の要衝でもありました。

     さて、再び旧日光街道に戻ったバスはさらに北上しますが、ここから終点「古河車庫」までが一日1往復しか運行されない免許維持区間となります。
    途中に「古河四丁目」「松原町」(いずれの停留所名も所在する現在の地名とはすべて一致していない点もポイントなんですが、古い地名のままなのでしょうか?)など6か所のバス停があり、路線沿いにも多数の人家がありますが、自転車圏内ということもあって、恐らくバス路線が通っていることなど知らない人も多いのではないでしょうか。ポールは東武時代から使われている古いダルマ型のものが立っていましたが、その一部は電柱の陰に隠れて目立たぬ存在となっていました。

    ↓「野木明神」バス停付近。ここは栃木県です。

     古河車庫の一つ手前にある「野木明神」というバス停の前後で、ほんの数百メートルだけですが栃木県内を走ります。県境にはこれといって境になるような川などもなく、いつの間にか跨いでしまっていますが、片道30分程度の短いバス路線で3つの県を跨いでしまうのもこの路線の特徴と言えます。
     野木交差点で、国道4号線の東京方向に右折。JR宇都宮線を陸橋で越える手前で再び古河市に戻り、線路を越えて、目前にショッピングセンターの「古河サティ」が見えてきたところが終点の「古河車庫」で、現在は茨城急行自動車の古河営業所となっていますが、ここもかつては東武バスの車庫でした。構内に入ったところで下車し、途中の「中田踏切」以降、乗客は私一人のままで到着となりました。所要時間は32分、運賃は520円でしたが、同じ茨急バスでも古河営業所管内ではPASMO・バス共通カードが使用できないため現金にて支払いました。
     
    ※「古河車庫・古河駅西口〜栗橋駅」線は2012年3月31日限りで、古河市循環バス「ぐるりん号」に統合のため、一般系統としての運行は廃止されました。

    運行形態:A+B、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆

     
    ●朝日自動車 せんげん台駅西口→第四公園

     
     東武伊勢崎線「せんげん台駅西口」から「第四公園」という行き先のバス路線があります。これも東武バスからの引き継ぎ路線だったはずで、私は東武バスの時代には乗ったことがなかったので、今回が初めての乗車となります。
     東武バス末期、せんげん台駅を発着していた東武のバス路線は西口のみで、武里団地を経由して「武里駅西口」や「増田新田」、出入庫路線として「春日部車庫」へ行くものと、ほとんどスクールバス同然の「独協高校」行き、さらに今回乗車した「第四公園」行きがありました。今は他にも「県立大学」線と「千間台西循環」線がありますが、これらは朝日バスに移管されたあとに新設された路線だったと思います。

     「第四公園」行きのバスは一応毎日運行されていますが、平日・土曜は公園方向に3便、駅方向に4便。休日は公園方向に7便と駅方向に5便設定されています。いずれもバラバラな回数ですが、その理由を調べるつもりで乗車してみました。

     乗車当日は休日で、その日一番最初の便である、8時28分発のバスに乗りました。乗り場は3番乗り場で、これは「獨協埼玉中学・高等学校」行きと同じ乗り場です。

     やってきたバスはいすゞエルガミオ・ノンステップ車で、発車時間ギリギリに武里団地方向からやってきました。乗客は私一人だけでした。
     発車すると駅前通りを西に直進。停留所の表示では駅の次が終点の「第四公園」となっていましたが、車内放送では「千間台西三丁目」にも停車することになっていました。そのバス停脇には大型ショッピングセンターの「サティ」があります。

     その先、千間台西交番前の十字路を右折して、すぐにあったバス停が早くも終点の「第四公園」で、所要時間にしてわずか4分。あっという間の乗りつぶしでした。バス停の先にバスの休憩所があって、ここへの出入庫のためのバス路線だったのでした。ちなみに運賃はワンコイン区間ということで100円で乗車できました(PASMO・バス共通カードでも適用)。
     
     バス停周辺にはUR(旧・住宅公団)「せんげん台パークタウン」と戸建住宅もあって、沿線人口はかなりありますが、駅から徒歩圏内(10〜15分程度)なので、よほど高頻度にバスを走らせないと利用されるのは難しいようです。
     なお、「第四公園」バス停のさらに先に「獨協埼玉中学・高等学校」があり、路線も全く同じ道を行くのですが、この「第四公園」行きとはあくまでも別系統としての運行であり、「獨協」行きは「第四公園」も含め、途中バス停には一切停車しません。このあたりはバス停での掲示では曖昧な表示となっており、これは利用者としてはしっかり見直してほしいところです。

    運行形態:B、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●茨城急行自動車 東武動物公園駅→東武動物公園

     
     今回最後にご紹介するのは茨急バスが運行する「東武動物公園シャトルバス」です。
     この路線はもとから茨急バスの路線として開設され、東武バスとしては運行していなかったと思います。また、東武動物公園駅西口では宮代町のコミバスを除いて、唯一の一般路線バスでもあります(かつては白岡駅とを結ぶ東武バス路線があったそうです)。運行ダイヤは休園日以外は毎日運行されていたはずですが、最近は土休日中心の運行になり、さらに配車台数を1台のみとして運行回数の少ない日と、2台運行にして10分間隔で走らせる日など細かく設定するようになったようです。
     乗車当日は日曜の2台運行の日で、所定の松伏営業所の日野レインボーRJと、野田営業所のいすゞキュービックLRが交互に運行されていました。
     私が乗ったのは当日の初発便である9時40分発のバスで、これは松伏の車両でした。アトラクションのラッピング広告が貼ってあるので、これは専用車なのでしょう。かつては専用塗色の3ドア大型バスが使われていましたが、今は中型バスで賄えてしまうようです。
     
     初発便に乗ったのは私一人だけ。今どき開園時間前からゲート前が大行列というのは、舞浜某所のあそこだけの現象なんでしょうか。
     運賃は160円で、直通なので前払い方式。こちらはPASMOもバス共通カードも利用できます。

     発車するとそのまま直進。宮代町役場の脇を通り、突き当たりを右折。そしてすぐの十字路を左折し、姫宮落川を渡ると終点の「東武動物公園」。所要時間2分という超短距離系統はこのブログ始まって以来のものですが、確かに「往き」はともかく、「帰り」は遊園地で遊び疲れた身体には、このバスの存在は有り難いものだと思います。それに駅〜園の道中にもこれといって立ち寄るような場所もないので10分間隔で走っていれば、歩くよりは確実に早く駅に辿りつけると思います。

     この日の開園時間は10時だったのですが、こうやって並ばずにのんびり遊べる場所には、昼ごろからノンビリ訪れても存分に楽しめるのがメリットであり、事実、駅に戻って開園時間後のバスを見たら、大勢の来場者を乗せて発車していきました。
     

    運行形態:D、路線図掲載:◯、乗車難易度:★☆☆☆
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