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2010.10.21 Thursday

路線バス乗りつぶし 横浜市営バス編 その3

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    ●横浜市交通局 46 東神奈川駅前→瑞穂岸壁


     JR東海道線・横浜線の「東神奈川駅前(東口)」から「瑞穂岸壁」というところを結んでいるのが「46」系統です。現在の運行回数は平日朝の2往復だけで、多数の系統が集まる西口とは違い、東口を発着するバス路線は今では当系統しかありません。今回はそんな朝にしか走らないマイナー系統に乗ってみることにしました。

     乗車したのはごく普通の平日で、2便あるうちの1便目、7時16分発の便です。東口の駅前ロータリーは京急線の「仲木戸駅」とも一体化されていて、実際のところは同一駅と言っても差し支えないものです。バス停はむしろ京急線側に近く、分かりやすい名称を優先して付けられたという感じです。発車時刻の10分ほど前の時点では先客の外国人さんが1名いた以外にバスを待つ人はいませんでしたが、発車時刻の2分ほど前に大型のいすゞエルガ・ノンステップ車が入線するころには10名ほどが並び、結局発車までには22名の乗車がありました。バスの行先表示は「瑞穂桟橋」となっていますが、正式には「瑞穂岸壁」が終点です。
     
     基本的に毎日乗ってくる人たちが同じなのか、乗務員氏との間では「おはようございます」と挨拶しながら運賃を支払う方ばかりでした。運賃は横浜市内均一の210円です。

     発車すると、駅前ロータリーを出てすぐに左折、京急線のガードをくぐります。

     曲がったあとはひたすら一本道で、神奈川三丁目交差点で国道15号線(第一京浜)と交差。国道の方にも横浜市営バスの路線「86系統・横浜駅前〜生麦」線が通っていますが、現在はその系統も運行回数が少なく、いずれ訪問することになるでしょう。

     国道を横切ると首都高速横羽線をくぐり、左手に東神奈川ランプがあります。そして小さな運河を渡り、「千若町一丁目」バス停では乗降なく通過。
     
     それを過ぎると踏切を渡りますが、これはJRの高島貨物線で、踏切の右手が東高島駅です。さりげなく通り過ぎてしまいますが、日本で最初に敷設された鉄道路線です。今は根岸へ向かう貨物列車が通るだけですが、かつて東高島駅といえば、多くの貨物引込み線が敷かれ、鉄道貨物輸送の重要な拠点のひとつでした。またこれもさりげなく通り過ぎてしまいましたが、当線の道路の一部は貨物線の廃線跡だったはずです。

     道路左手に錆びた線路が寄り添ってくると「千若町二丁目」バス停で、ここで私を含め5名下車。「私を含め」・・・・・・・路線はこの先も続きますが、一般客はここまでしか乗車できないからです。乗っていてもそれに関する案内放送もないのですが、実はこの先は在日米軍港湾輸送施設(横浜ノースドック)となっており、関係者以外にはここから先へ入っていくことができません。乗っていたのはほとんどが明らかに日本人の方々でしたが、この「46」系統はその中で働いている人たちの通勤輸送が目的の路線なのです。バスを降りたあと、米軍施設に入っていくバスを見送りましたが、数分後、折り返しの「東神奈川駅前」行きには乗客の姿はなく、実際のところ片道輸送の状態になっていました。ちなみに数年前には帰宅時の足として夕方の運行もあったのですが、朝と違ってまとまった利用がなかったためか廃止となってしまいました。ちなみに「千若町二丁目」までの所要時間はわずか4分でした。

     帰路は時間に余裕があったため、バスには乗らずに撮影がてら東神奈川駅へと戻りましたが、歩いたとしても10分ほど。一説には当系統の廃止が取り沙汰されているらしく、この「46」系統の存命もそれほど長くはないのかもしれません。

    ↓米軍施設から戻ってきたバス(左)と、瑞穂大橋からみたMM21とコットンハーバー
     

    ※「46」系統は2013年3月29日限りの運行で廃止となり、一部区間を「48」系統として引き継いでいます。

    運行形態:A、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●横浜市交通局 292 パシフィコ横浜→浅間町車庫前


     横浜みなとみらい21(MM21)地区にある横浜国際平和会議場「パシフィコ横浜」から「桜木町駅」、西区役所に近い「西前町」を経由して横浜市営バス浅間町営業所がある「浅間町車庫前」とを結んでいる系統が「292」系統です。横浜市営バスでこのような290番台の系統番号が付された系統は、2007年の大規模な路線再編にあたり、「暫定運行措置対象路線」として横浜市の一般会計からの補助を得ながら、利用の見込まれるルートへの変更によって2年間暫定運行し、その後必要とされる運行回数に見直した上で2009年に一般系統化したものです。暫定運行の期間中は一日8往復設定されていたようでしたが、一般路線化にあたり最終的にはその半数の4往復の運行が残されることになりました。今回はそんな横浜都心部を行く本数極少のローカル路線に乗ってみることにしました。

     「292」系統は曜日に関わらずダイヤはほぼ一定(土休日は各5分繰上げ)ですが、乗車したのは平日で、パシフィコ横浜発11時40分発の便は4便中の2便目となります。複数のバス路線が乗り入れている「パシフィコ横浜」の乗降場は一か所だけで、同じ乗り場からは同じく市営バスの「156系統・パシフィコ横浜〜滝頭」線と、観光スポット周遊バス「あかいくつ」、当ブログ「京急バス編その1」でご紹介した「141系統・ポートサイド〜パシフィコ横浜」線も共用しています。これから乗車する「292」系統はこれらの中でも最も発着回数が少ない系統です。
     
     発車時刻となりましたが、その乗車予定のバスはなかなか現われず、結局やってきたのは発車時刻を3分ほど過ぎてからでした。手持ちの路線図を見る限り、ルートはやや複雑で一部では狭隘路も通っているようなので、運用される車両は小さめなものと予想していましたが、それを裏切ってやってきたのは大型の日産ディーゼルUA・富士7EボディのツーステップCNG車でした。始発からの乗車は私の他、高齢男性の方がもう1名、発車時刻が過ぎているので、すぐに発車となります。

     発車するとすぐ目の前のパシフィコ横浜前交差点を国際大通りへ右折しますが、浅間町車庫前からの往路とはこの時点で経路が異なり、往路では「クイーンズスクエア」を経由しますが、復路ではそこを通りません。

    ↓往路で通る「クイーンズスクエア」バス停は
    フランス「エムシーデゥコー」製のおしゃれなバスシェルター

     そして、次のけいゆう病院前交差点でいちょう通りへ左折し、曲がるとすぐに「けいゆう病院前」バス停があって、ここで15名もの大量乗車があります。客層はほとんどが敬老乗車証を利用した高齢者で、横浜市内各所に住む通院帰りの人たちでした。続いて「横浜美術館前」バス停でも2名乗車し、この時点でほぼ座席が埋まるような乗車率となりましたが、「桜木町駅前」までは「156」系統と同一経路であるため、この「292」系統でなければならない客層とは限らないようです。
     そして、いちょう通り西交差点でみなとみらい大通りへ左折。左手には「横浜ランドマークタワー」があり、とても一日4便のローカル路線が通るとは思えないような近代的な景色の中を走ります。

     日本丸交差点で右折すると「桜木町駅前」に停車し、ここで10名がバスを降りていきましたが、ここでは入れ替わりに乗ってくる客はなく、車内にはかなりゆとりができました。私はここ最近、この駅を訪れていなかったのですが、バスターミナルの脇にはいつの間にか巨大なショッピングビルが建っていました。

     今度はJR根岸線をくぐり、桜木町二丁目交差点では国道16号線と交差しますが、このバスはそのまま県道・弥生台桜木町線を直進します。この途中の「野毛大通り」バス停で1名下車、入れ替わりに3名乗車、次の「野毛町」バス停では1名乗車があり、運行回数の割には乗降頻度も高い印象ですが、残された4往復というのはやはりそれなりに残る理由があったということでしょう。ただし、客層は全般的に高齢者であり、大型バスを使用しているものの、運行実態はコミュニティバス同然のようです。
     目前に京急線のガードが現れ、終日に渡って路線バスでしか右折ができない日ノ出町交差点で、横浜駅根岸道路へ右へ鋭角に曲がります。そして石垣に囲まれた急な上り坂となり、これが歴史ある「野毛の切通し」。その手前のバス停が「野毛坂」で、ここで降りれば「ズーラシア」とともに横浜市内のもう一つ有名な動物園である「野毛山動物園」もすぐです。また、ここまでの区間が横浜・みなとみらい地区専用のフリーきっぷ「みなとぶらりチケット」の適用範囲となっているため、外国人観光客にも対応するため、英語による各バス停の案内放送も付いていました。

     野毛の切通しの坂を上りきり、「戸部一丁目」バス停を過ぎたところで、斜め右方向の狭路(戸部通り)に入り、ここから「西区総合庁舎入口」バス停までが「292」系統の単独区間となります。以前この区間は「47系統・保土ヶ谷車庫前〜山下ふ頭・桜木町駅前」線として走っていました。沿線は密集した住宅地であり、道幅も大型車が通る道としては狭く、「292」系統全体では最も特徴的な区間と言えますが、地図で見る限り、京急線の「戸部駅」と横浜市営地下鉄の「高島町駅」とに挟まれた地域で、若い人なら両駅が徒歩圏内であるほか、その気になれば横浜駅へも歩けるような距離でしかなく、たまたま地形的にややアップダウンがあり、沿線住民の高齢化とも関連して、その移動が困難な方々に向けた福祉路線的な意味合いで残されたと言えそうです。

     それに残念ながら、一日わずか4往復という運行回数の少なさからか、この道路では路線バスの存在意識は薄くなってきている様子で、路上駐車も多く、大型バスで入ってくるとその走行に手こずる場面もしばしば見られました。
     「戸部本町」バス停を過ぎると道路の上を京急線が跨ぎ、さらにその先の御所山交差点で戸部一丁目まで走ってきた横浜駅根岸道路と交差。そして西区役所最寄の「西前町」バス停で5名が下車し、2名乗車がありましたが、それ以外のバス停でもほとんどの箇所で乗降がありました。そんな狭路を縫うように走って、西区役所入口交差点で国道1号線(東海道)へ右折し、他系統も並走しますが、国道を走るのは500mほどだけで、続いて西平沼交差点で左折すると、平沼一丁目交差点まで再び「292」系統の単独区間となります。

     そして、新横浜通りへ左折して平沼橋でJR東海道線・相鉄線と今井川を跨ぎ、周囲は横浜駅西口にも程近いビル街となります。あとは浅間下交差点で左折して県道・青木浅間線(環状1号線)を進めば間もなく終点の「浅間町車庫前」に到着となります。降車したのは横浜市営バスの他、神奈中バス・相鉄バスも大変多くの系統が共用している路上バス停でした。ここまでの所要時間は40分、運賃は横浜市内均一の210円(前払い)、乗客は私を含め4名が残っておりました。

    ↓一本のポールに多数の時刻表が貼られているため、
    異様に背の高い「浅間町車庫前」バス停。しかし高齢者だと上の方の時刻が読み取れず・・・・。しかも時刻表はこの裏にも続いています!
     
    ↓CNGスタンドが併設された浅間町営業所


    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●横浜市交通局 22 保土ヶ谷駅西口→和田町駅


     横浜市営バスの「22」系統はJR東海道線(横須賀線)の「保土ヶ谷駅西口」から「桜ヶ丘」「藤塚インター」「仏向町団地」、相鉄線「和田町駅」「星川駅前」を経て、再び「保土ヶ谷駅西口」へ戻ってくる循環系統(本文では「22A」系統とする)で、それは両方向に毎時1〜2便程度運行されていますが、一日2往復だけ「保土ヶ谷駅西口」から一度「和田町駅」を通り、さらに「仏向町団地」から「仏向地域ケアプラザ前」を経由して再び「和田町駅」に戻って、そこを終点とする系統(ここでは「22B」系統とする)があり、前述の「292」系統に続いてそれにも乗ってみることにしました。ちなみにその「22B」系統は横浜市内の交通不便地域解消のために2010年3月23日に開設されたまだ新しい運行系統です。
     
     乗車したのは保土ヶ谷駅西口13時49分発の便で、これは2便設定されているうちの1便目です。「22」系統では途中に大型バスでは運行困難な狭隘路が存在するため、すべて小型バス(リエッセまたはポンチョ)による運行となっており、私が乗車する便にも使われていたのは日野リエッセでした。この日はあいにく行先方向幕が故障してしまったため、「横浜市営」の固定表示のままマイク案内による運行となりました。ここからは私を含め7名の乗車でした。

     発車するとまず駅前を右に出て、方角的には先ほどの浅間町車庫方向に進みます。そして「桜ヶ丘」方向に向かう「22」系統は反則センター交差点を左に曲がっていきますが、こちらはさらに直進し、その先の大門通り交差点を左折します。他系統では大型バスが頻繁に通る道ですが、その道幅はやや狭く、一部では歩道も区別されていない箇所があります。

     最初に相鉄線と接続する「星川駅前」バス停で2名乗車。さらにそのまま道なりに進んで、次に「星川小学校前」バス停で1名下車し、市営バスではここで「25系統・横浜駅西口〜保土ヶ谷駅西口」線が分かれます。以後和田町方面は市営バスではこの「22」系統が単独ですが、他には相鉄バスの「浜16・横浜駅西口〜西原住宅」線等が並走しています。
     横浜新道をくぐって、突き当たりの交差点を左折すると、これが水道道で、間もなく当ブログ「相鉄バス編その3」でもやってきた「和田町駅」(一回目)に到着し、ここで2名下車がありましたが、入れ替わりに8名の乗車があり、ここから仏向町団地に向かうバス路線は「22」系統の独壇場です。

     再び発車すると、すぐ先の仏向団地入口交差点を左折。するとすぐに急な上り坂となり、これを一気に駆け上がります。このあたりは市街地図を見てもしっかりと等高線が描かれているほどの急峻な地形となっており、その山の上に「仏向町団地」をはじめとする住宅地があるのです。
     

     一気に高度を上げるため、左手には先ほどくぐった横浜新道が眼下にあり、遠くの横浜ランドマークタワーを眺めることができるほどですが、結局この急な地形が自転車の利用には不向きであり、路線バスの利用価値を高めているのだと思います。そんな仏向町内の各バス停では保土ヶ谷駅や和田町駅から乗ってきた乗客が坂の上のこの地域で小まめに降りていきます。和田町駅に向かっての乗車があったのは「栗の沢」バス停からで、「橘中学校」バス停を過ぎると、右に鋭角に曲がるのですが、ここが「22A」系統との分かれ目で、あとは終点まで「22B」系統の単独区間となるまだ新しい区間です。路線としては新しいのですが、住宅地としては古くからあるようで、将来的に沿線住民の高齢化によって移動が困難になることも予想されるため、地元の要望により横浜市自らがコミュニティバス的なものを走らせているといった感じでしょうか。車窓は住宅のほか、農地もあったりでなかなか長閑なものでしたが、地図で見るとその地中にはJR東海道貨物線のトンネルが貫いています。
     
     新規開通区間はまさに生活道路そのもので、やはりこういった小型バスでなければ運行は実現しなかったものと思います。また停留所名も特徴的で、「消防器具置き場前」とか「黄金湯前」といった、かなり地域色の濃いものになっています。ちなみに「黄金湯」とはまさに「銭湯」の名称です。
     一日2往復の本数極少区間とはいえ立派なのは、すべてのバス停にしっかりと乗客が待っていたことで、自転車もクルマも使わない地元の奥様方にとっては買い物の大切な足になっているようです。この時間帯だとすでに反対方向の便は終わっているのですが、例えば和田町駅で2便目の「保土ヶ谷駅→和田町駅」間のバスに乗れれば、やや大回りにはなりますが、買い物を済ませてから同じバス停には戻ってこられるようになっており、「費用対効果」の面でたくさんの便を設定することができないので、ダイヤとルートでひと工夫した結果、和田町駅を二度通るという『循環のようで、そうでない』こんなルートが生まれたのでしょう。

     「黄金湯前」バス停を出て、信号の無い丁字路を右折すると再び水道道で、これを保土ヶ谷方向に進めば間もなく終点の「和田町駅」(二回目)に到着となります。ここまでの所要時間は28分、運賃は横浜市内均一の210円、乗客は私を含め9名でした。


    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆

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