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2011.10.14 Friday

路線バス乗りつぶし 川崎市営バス編 その5

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    ●川崎市交通局 川21(急行) 川崎駅前→コストコホールセール


     川崎市営バスの「川21」系統は、JR東海道線・南武線や京急本線・大師線が乗り入れる「川崎駅前」から臨海部の「水江町」、またはその先の「ゼロ・エミ工業団地」とを結んでいる急行系統で、平日朝に水江町方向、夕方に川崎駅方向がそれぞれ運行されています。今回乗車したのは、同じ「川21」系統でもそれら2つの行き先ではなく、外資系の会員制小売店「コストコホールセール」とを結んでいる便です。行き先だけ見ると、買い物客向けのアクセス路線のように見えますが、実はこの「コストコ」行きは市営バスが無料配布している「市バスマップ」や「神奈川県内乗合バス・ルートあんない」には記載がなく、現地のバス停や、川崎市営バスのWeb時刻検索でしかその存在を知ることができないマイナー系統となっています。以前当ブログで採り上げた都営バスの「統計局急行」に似たような存在と言えるかもしれません。
     
     乗車したのはもちろん平日で、乗り場は川崎駅東口バスターミナル「空島」の「15番乗り場」からで、同じ乗り場を「川13・川崎駅前〜扇町・塩浜営業所」線や「川15・小田栄循環」線も使用しています。

     「川21」系統には「水江町」行きと「ゼロ・エミ工業団地」行き、そしてこれから乗車する「コストコホールセール」行きの3つの行き先がありますが、すでに前2つの行き先のバスは7時台の運行で終了しており、8時台に設定されているのは30分発と40分発の「コストコ」行きだけでした。すでに乗り場には数名の乗車待ちの列ができており、その客層を見た段階ではすべて「コストコ」の関係者の方々だと思っていました。
     発車時刻の2分ほど前に大型のいすゞエルガ・ノンステップ車が入ってきて、これが8時30分発、1便目の「コストコ」行きでした。発車時刻までに私を含め17名が乗り込みましたが、乗車率についてはこの程度なのか・・・・・・・というのが正直な感想です。
     
     「水江町」方面の市営バス路線には2つのルートがあり、一つは市役所通りと富士見通りを経由する「川10」系統、もう一つが今乗車している「川21」系統です。「川10」系統は途中すべてのバス停に停車する「各停便」で、日中や土休日にも運行していますが、一方の「川21」系統は平日の朝夕だけ運行される通勤客向けの「急行便」で、運行経路も一本南側の新川通りを経由します。ちなみに同じ「川21」という系統番号は川崎鶴見臨港バスにも存在し、市営バスの「川21」系統とほぼ同じルートを運行していますが、共通乗車券類の設定がない他、川崎駅前での乗り場がそれぞれ違っていたり、臨港バスでは急行便と各停便があり、さらには土休日も運行(各停便のみ)されるといった細かな違いがあり、両者は共同運行という関係ではないようです。

     定刻通りに発車すると、「空島」バスターミナルは「川10」系統では市役所通りに向かって左折しますが、「川21」系統では右折し、続いて川崎駅前南交差点で左折して新川通りに入ります。この新川通りは川崎鶴見臨港バスがメインのルートで、市営バスが走るのは平日朝夕の「川21」系統と、臨港バスと共同運行の「直通・川崎病院線」だけで、基本的に臨港バスの縄張りでは客扱いをしません。
     ちょうど通勤時間帯ということもあって、新川通りでは多数の臨港バスが行き交い、そのなかを市営バスが通り抜けていくのですが、市営バスでは途中に停車バス停を設けておらず、各バス停で停まるために左車線を連なっている臨港バスの車列を横目に中央車線で一気に追い抜いていくシーンは、急行運転がなかなか難しい東京都内では見られない光景で、多摩川を隔てただけなのに路線バスの走行風景はかなり違うように感じます。

     皐橋交差点で斜め左に分かれ、大島4丁目交差点で市役所通り〜富士見通りを経由してきた「川10」系統のルートが合流、あとは両系統とも同じ経路で水江町方向へ進みます。

     急行便で最初に停車するのが、産業道路と交差する手前の「臨港警察署前」バス停で、これは「コストコ」行きの場合でも同じです。ここで5名が下車し、当便はコストコ関係以外の方々にも利用されていました。

     そして、川崎臨港警察署前交差点で産業道路を横切り、次が水江町方向のみ停車の「ロジポート川崎前」バス停で、なんとここで私以外の乗客はすべて降りてしまいました。

     私だけになってしまったバスは、JR東海道貨物線の高架橋の手前を左折し、続いて道路左側の私有地内に入っていきますが、これが「コストコホールセール川崎倉庫店」の敷地で、終点の「コストコホールセール」バス停は、買い物客には無縁なバックヤード(納品口)に位置していました。乗りつぶし的には無視できない区間ですが、「ロジポート川崎前」バス停とは柵をはさんだだけでほぼ真横にあり、このあたりも都営バス「統計局」停留所の位置関係と似たところがあります。
     
     片隅にひっそり円盤部分が破損したダルマポールが立ってしましたが、ここで降りたのは私だけ。10分後にやってきた2便目に至ってはただ方向転換をしにきただけで降車客はゼロでしたが、私が乗ってきた1便目と同様に、ひとつ手前で降りて正面口からコストコへ向かわれたのか、そもそも別の企業の方々ばかりが利用されていたのか、残念ながらそれを特定することはできませんでした。
     ここまでの所要時間は11分、運賃は他系統同様に川崎市内均一の200円でした。
     
     なお、「コストコ」から「川崎駅前」行きの便も夕方に2便設定されていますが、市営バスのWeb時刻表ではこのバス停を選択できず、その代わりに運行情報サイト「市バスナビ」では検索可能で、それによれば平日の18時10分と19時30分発が設定されています。

    ※「川21」系統コストコ便は2012年7月14日のダイヤ改正により、7月13日限りの運行で廃止されました。 

    運行形態:A、路線図掲載:△、乗車難易度:★★★☆(現在は廃止)
     

    ●川崎市交通局 川75 川崎駅西口北→上平間

     

     川崎駅に戻って、次に乗車したのは「川崎駅西口北」から、市営バス上平間営業所のある「上平間」までを結ぶ「川75」系統です。川崎駅から上平間を結ぶ路線は複数の運行系統があり、そのなかの一つ、「川82・川崎駅西口〜卸売市場〜上平間」線には当ブログ「川崎市営バス編その2」で乗車しました。今回乗車したのは「中幸町」を経由する「川75」系統で、平日片道6便、土曜片道7便しか運行されていないものです。後述の「川74」系統と同様に、もともとは「川崎駅前(東口)」を起点としていた路線でした。

     乗車したのは川崎駅西口北10時38分発で、6便設定されているうちの2便目です。乗り場は「86番乗り場」からで、同じく上平間方面に向かう「川74」系統や周辺を一巡する「河原町循環線」と共用。また時刻表もそれらが一括して表示されているため、かなり高頻度に運行されている感がありますが、そのなかにわずか6便しかない「川75」系統が紛れています。ポールには運行系統図も出ていますが、複数ある上平間行きのうち、緑色の線で書かれているルートがそれで、他系統とは「正教寺前」までルートが異なります。
     
     通勤時間帯を過ぎ、バスの利用者もひと息ついた様子で、ここから出ていくバスはどれも乗客はまばらでしたが、発車時刻の2分ほど前にやってきた「川75」系統のバスも乗り込んだのは私を含め4名だけでした。車両はもはや最古参ともいえる大型の三菱エアロスター・ワンステップ車でした。
     
     発車すると、とりあえず西口北ターミナルから出る他系統と同様に進み、女躰神社前交差点で幸通りへ左折し、ラゾーナ川崎の裏手を走りますが、その交差点を左に曲がるのはこの「川75」系統と、川崎鶴見臨港バスの「川61・川崎駅西口北〜神明町車庫」線の2系統だけで、臨港バスも出入庫に関連したわずかな便が通るものです(川61系統は当ブログ「川崎鶴見臨港バス編その1」参照)。ただし、市営バスの場合は「中幸町〜川崎駅」間で高頻度運行の「川74」系統の川崎駅方向が通っているため、そこまでは当便の反対方向でそれなりにバスが通っています。
     
     しかし、「中幸町」を過ぎると、市電通りとぶつかる南河原交差点まで300mほどの区間が市営バスでは「川75」系統でしか通らない区間になっており、実質この区間の権益確保が目的で走っているようです。そんなマイナー区間ですが、川崎駅から「中幸町」バス停へ行くには、いずれも本数が限られた「川75」系統か「川61」系統、もしくはやや大回りして「川74・河原町循環」でしか利用できないので、ここでたまたま1名の高齢者の方がバスを降りていかれたのですが、若者なら歩いてしまう距離でも、高齢者にとっては時間を合わせてでも利用するような距離感があるのでしょう。

     わずか300mの権利のための区間を通り過ぎ、市電通りへ右折すれば、あとの区間は何らかの他系統が並行し、市営バスのマイナー区間はあっさり終了。
     都町交差点で国道1号線(第二京浜)上り方面へ右折すると「幸警察署前」バス停があり、ここから「上平間」へ行く場合は「川83」系統か、平日朝1便だけ運行される「川82」系統もありますが、その2系統とは三区間並行したあと「御幸小学校前〜上平間」間において再び「川75」系統と経路が異なります。

     片側三車線の第二京浜を進み、都県境になる多摩川大橋手前の御幸公園交差点で左折。
     あとは古市場の住宅地を進み、「古市場一丁目」バス停で1名高齢者が乗車。あとは道なりに行けば終点の「上平間」に到着となります。所要時間は15分で、客の入れ替わりもほとんどなく、ここまで4名の乗車がありました。

    ※当系統は川崎鶴見臨港バス管理委託路線です。

    ※2017年3月26日より「川75」系統は平日・土曜4便へ減便になりました。

    運行形態:A+B、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●川崎市交通局 川74 川崎駅前→小杉駅前


     再度川崎駅に戻って、3つめに乗車したのは「川崎駅前」と「小杉駅前」とを結ぶ「川74」系統です。「川74」系統は2007年4月1日の西口北バスターミナル完成に際し、路線を「東口ターミナル」発着から「西口北ターミナル」発着に変更し、平日朝に運行されている「川04/73・上平間〜川崎駅前〜市営埠頭」線を除いて、一時川崎駅の東西を跨ぐ市営バス路線が消滅していましたが、2008年12月15日に買い物などで東口方面へ向かう乗客の利便性を考慮して、日中の上下8便ずつ運行が復活しました(今もほとんどの便が西口北発着です)。現在のダイヤでは川崎駅前方向の便は曜日にかかわらずすべて「小杉駅前」からやってきますが、逆に川崎駅前からの場合は「小杉駅前」行きが平日のみの設定でそれが4便、途中の「上平間」行きが4便となり、土休日ダイヤでは全8便が「上平間」までの運行となっています。今回乗車したのは運行区間が長く平日4便しか設定のない「川崎駅前→小杉駅前」間の便です。

     「川崎駅前」の乗り場は東口バスターミナル「空島」の「17番」からです。同じ乗り場には「市営埠頭」から「上平間」に戻る「川04」系統や、前述の「川75」系統でも触れた臨港バスの「川61・川崎駅前〜神明町車庫」線も使用しており、この「川74」系統とともに川崎駅の東西を貫くマイナー路線の集まった乗り場になっています。

     乗車予定の便は4便あるうちの2便目となる12時00分発の「小杉駅前」行きですが、ダイヤにゆとりがないのか、かなりギリギリの時間に小杉駅方面から到着しましたが、東口への需要を示すかのようにそのバスは多数の客を乗せてきました。東口界隈は京急線への乗り換えにも便利なうえに、大型家電量販店や、巨大なアゼリア地下街、銀柳街をはじめとするアーケード街、チネチッタなどの文化施設などなど・・・・・大変多くの集客施設があるため、今でも商業地としての依存度はかなり高いものがあると言えます。バスは大型の日産ディーゼルスペースランナーRA・ノンステップ車で、折返しの準備と乗降扱いで発車時刻が2分ほど遅れてしまい、慌しく小杉駅に向けて発車となります。ここからの乗客は私を含め7名でした。
     
     発車すると目の前の川崎駅前東交差点を左折。一方通行路を道なりに進んで、JR線とアンダークロスします。
     
     そして次の「ソリッドスクエア前」バス停で「西口北」発のルートと合流し、あとはすべて同一経路のため、東西を貫くマイナー区間はあっさり終わってしまいます。
     幸町交番前で左折して国道409号線(大師通り・府中街道)へ。ここでも「上平間」に向かうには複数のルートがあり、「川04/73」系統は土手まわり、「川71」系統は府中街道を、「川74」系統では河原町を経由するため、当便は府中街道から河原町歩道橋のところで左折して、一方向運行の単独経路になります。早速「河原町」と次の「神明町」でそれぞれ2名下車がありました。

     「川74」系統は全般的に複雑な運行経路になっていて、この河原町周辺でも上下でルートが異なっているため、その一方向経路をつないで地元客の利便をはかっているのが前述の「川75」系統で触れた「川74・河原町循環」線です。
     そして神明町交差点で第二京浜へ右折。「御幸小学校前」から「上平間」にかけてはいったん上下のルートが同一になり、「川75」系統とも同じ道を辿ります。
     やはり利用者が多いのは古市場地区で、「上平間」までに乗降が続きます。

     多くの便が車庫のある「上平間」までの運行で、それ以遠は毎時1〜3便程度の頻度になります。また、ここから先も「小杉駅前」まで上下のルートが異なっており、小杉駅方向が多摩川沿いの住宅地の中の狭隘路を進み、川崎駅方向ではまっすぐ整った南武沿線道路を走ります。当便は上平間営業所交差点でガス橋方向へ右折し、ここで再び上下の経路が分かれます。道としてはセンターラインがあり、両方向の通行が不可能ではないのですが、大型バスが通る道としてはやや狭く、安全上の都合なのか、なぜか経路を変えていて、細長い循環路線のようになっています。そうなると片方向でしか通らない区間の利用者には不便に感じられますが、地図を見る限りでは両ルートはあまり離れていないので、さほど問題にはならないのかもしれません。個人的には小杉駅方向の方が道幅が狭く、途中ガス橋や丸子橋付近で多摩川の流れが見えたり、大きな神社などもあるので、沿線風景の雰囲気としてはこちらのルートが好みです。
     
     まっすぐ進む南武沿線道路と違い、こちらはクネクネとのんびり進み、丸子橋手前で多摩沿線道路に一瞬出て、すぐ先の児童交通公園入口交差点を左折。そこに「丸子橋」というバス停があり、ここで降りて多摩川を渡れば対岸は東京都、東急線の「多摩川駅」もすぐです。
     そして丸子橋交番前交差点で中原街道へ左折、それと連続する丸子橋交差点で綱島街道が分かれますが、バスは右方向の中原街道へ進むので、見た目には交差点を斜めに横切ったような感じです。東急東横・目黒線の高架橋をくぐり、丸子通二丁目交差点で狭い一方通行路へ左折。いつの間にかバスの行先表示が「川崎駅(東口)」に変わっていて、バス停の行先表示も「川崎駅」行きになっていましたが、特にこの付近では上下のルートが離れているため、「小杉駅前」を跨いで川崎駅方向へ乗り通すことが認められています。川崎市営バスでは「循環」という表示がない限り、重複乗車はできないことにしているようですが、実際には乗客が多ければそれを見分けることは困難で、あとは利用者の節度にお任せするということでしょう。

     道幅が狭いので、バス停停車中は後続車の追い抜きはできない上に、駐車車両があろうものなら通行困難、自転車や歩行者との距離も近く、この区間の通過にはかなり神経を遣うことでしょう。
     
     さらに東急の高架線沿いに進み、南武沿線道路に出れば間もなく終点の「小杉駅前」です。ここで私を含め4名が降りていきましたが、車内に残っている人もおり、続けて川崎駅方向に乗り通していかれるようです。なお、ここまでの所要時間は42分、運賃は川崎市内均一の200円でした。

    ※当系統は川崎鶴見臨港バス管理委託路線です。

    運行形態:A+C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆

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