<< 路線バス乗りつぶし 東急バス編 その3 | main | 路線バス乗りつぶし 大利根交通編 その1 >>
2011.09.23 Friday

路線バス乗りつぶし 東急バス編 その4

0

    ●東急バス (出入庫) 田園調布学園大学キャンパス→虹が丘営業所


     川崎市麻生区東百合丘にある「田園調布学園大学キャンパス」から、路線を管轄する「虹が丘営業所」の間を結ぶ出入庫系統があります。この系統は東急田園都市線の「あざみ野駅」から同大学までを結ぶ「あ29」系統の出入庫便で、その運行回数は営業所方向が平日・休日1便、大学方向が休日1便(土曜は両方向とも設定なし)という変則的でかつ運行回数の限られたものです。また、東急バスでは原則的に出入庫系統は自社のバス路線図や、「神奈川県乗合バス・ルートあんない」にもルートの記載は行なっていないので、基本的には地元の利用者以外には知られることのないマイナールートということになります。

     今回乗車したのは平日の田園調布学園大学キャンパス9時05分発の入庫便で、平日ダイヤで設定されている出入庫便はこれ一回限りです。
     この大学の前には幹線道路である尻手黒川道路が通っており、そこには当ブログ「川崎市営バス編その3」で乗車した「柿03/04」系統も走っています。乗り場は同大学敷地内に設けられた路線バス専用のロータリーからで、ここからは新百合ヶ丘駅とを結んでいる小田急バス「新19/20」系統も乗り入れています。

     東急バスの停留所名には「キャンパス」と付いていますが、これはかつてバス路線自体が大学構内の奥まで乗り入れていた当時の名残りで、当時はキャンパス内への一般客の利用はできなかったそうです。しかし、その後敷地の一部を仕切って路線バス専用のロータリーにして、「キャンパス」バス停をその外側に移動することにより一般客の利用ができるようになったそうです。大学構内に乗り入れなくなった理由は、路線バスのままでは関係者以外がキャンパス内に流れ込み、保安上問題があったからかもしれません。
     位置的には「田園調布学園大学キャンパス」バス停と、尻手黒川道路上にある「田園調布学園大学」バス停とは現在はほぼ同一地点になっていますが、東急バスではその両方のバス停に停車することから、ロータリー側の名称を「キャンパス」のまま残して、別のバス停として区別しているようです。
     
     発車時刻の5分前に本線の「あ29」系統が出発していき、その直後に「あざみ野駅」からの到着便が入れ替わりで入ってきました。これがこれから乗車する「虹が丘営業所」行きです。車両は大型でロングボディの三菱エアロスター・ワンステップ車で、中扉より後方が三方シートとなった独特の車内レイアウトとなっていました。駅などには向かわない入庫便のため、乗り込んだのは私一人だけでした。
     
     バスロータリーはヨネッティ前交差点の一角に設けられているため、発車する際はその交差点の交通信号に従って出ていきます。尻手黒川道路を尻手方向に進み、すぐに「田園調布学園大学」バス停に停車。ここは川崎市営バスなども共用しています。

     そして、すぐに中央車線に進路変更し、次の潮見台交差点を右折すると、横浜市青葉区に入り、前回の当ブログで乗車した「元石川小学校線」でも通った「美しが丘西」バス停があります。
     出入庫系統は本線系統とルートが並行している区間では、それと同じルートを辿るものが多いのですが、この出入庫線の場合は「早渕台公園〜蓬谷戸」間でルートが異なり、「あ29」系統は直進の「桜アベニュー」経由、出入庫線はやや大回りの「保木」経由となっていて、その経路は「あ25・あざみ野駅〜保木〜美しが丘西」線と同じもので、さらにその一部「美しが丘西〜薬師台公園」間は前回当ブログで乗車した「元石川小学校線」でも通りました。

     大回りしたからといって途中区間で利用者を拾うわけでもなく、いっそルートを本線に合わせてしまえば良さそうに思えます。実際に少し古いバス路線図を見ると、かつては「桜アベニュー」を経由する出入庫便も存在したようですから、あえて本線経路を外している理由はよく分かりませんが、地域によっては騒音・震動等の理由で住宅地内でのバス通行回数を制限しているケースもあって、ここがそれに該当しているというわけではありませんが、そういう裏事情を抱えているところもあるということです。

     「薬師台公園」バス停を過ぎると信号のない丁字路にぶつかり、「元石川小学校入口」行きは左折、当便は右折して、ここでルートが分かれます。あとは道なりに進んで、閑静な住宅街の「蓬谷戸」を通過。

     「すすき野入口」バス停で「あ29」系統が左に分かれ、再度川崎市麻生区に入って「虹が丘団地」バス停を通過。そして虹ヶ丘公園東交差点で右折して、あざみ野駅方向のルートとも分かれれば間もなく終点の「虹が丘営業所」に到着となります。所要時間は10分、運賃は横浜市内も跨いだため全区間利用で210円、途中乗降もなく乗客は終始私一人のままでした。
     

    運行形態:B、路線図掲載:×、乗車難易度:★★★☆


    ●東急バス 新横81 新横浜駅→新羽駅


     あざみ野駅から横浜市営地下鉄ブルーラインに乗車して、今度は「新横浜駅」にやってきました。次に乗車したのは、ここからブルーラインに並行し、2駅隣りの「新羽駅」とを結んでいる「新横81」系統です。この系統は開設された当初から新羽営業所の出入庫線として運用されており、2010年6月30日までは「市03・市が尾駅〜新横浜駅」線を新羽営業所で担当していたため、その出入庫線として一定の運行頻度がありましたが、翌7月1日より同系統が青葉台営業所に移管となったため、それに関連した出入庫線の存続が気になるところでしたが、迂回経路確保や臨時便運行などに対応するためか路線免許は放棄せずに、他系統の出入庫運用に振り替えて平日の2.5往復(新羽方向が3便)のみ運行が確保されました。その際に「新横81」という系統番号が付されていますが、「東急バス全線路線図」では免許維持路線(不規則運行)扱いの点線表示となっているほか、一部同社に関連した印刷物では非掲載となっていたり、「神奈川県内乗合バス・ルートあんない」では一般系統と同様に掲載されていたりと、その扱われ方には統一性がありません。

     今回乗車したのは新横浜駅10時37分発の便で、これは3便設定されているうちの3便目、まだ昼にもならない時間帯ですが、新羽駅方向の便はこれが終便となります。乗り場は駅前ロータリーの「9番乗り場」からで、同じ乗り場からは新羽新道を経由する「綱72・綱島駅〜新横浜駅」線と、第三京浜を経由する直行バス「新横浜駅〜溝の口駅」線が使用しています。それらは毎時2〜3便程度の運行頻度がありますが、マイナー路線である「新横81」系統の時刻表はわずか平日の3便が書かれているだけです。

     発車時刻が迫りましたが、出入庫便にありがちな発車時刻ギリギリの到着か、ややもすると本線の遅延によって遅れて発車と思っていたところ、1分ほど前になって三菱エアロスター・ワンステップ車がやってきて、客を降ろし終えると即座に行先表示が「新横81・新羽駅」行きに変わりました。
     
     ワンステップ車といっても、2人掛けハイバックシートが並ぶワンロマ仕様車で、これは「直行・新横溝口線」で使われている車両です。つまり、現在の「新横81」系統はその系統の出入庫運用になっているのです。運賃は横浜市内均一の210円で、特殊運賃となっている新横溝口線では一日乗車券等の利用はできませんが、当系統では一般系統と同様にそれらの乗車券でも利用することができます。

     定刻通りに新横浜駅をあとにし、新横浜駅入口交差点からそのまま直進してセントラルアベニューを進みます。

     そして次の「鳥山大橋」バス停で1名高齢者の乗車がありましたが、本数の少ない便のため、乗り間違い防止のため行き先を確認してから乗せていましたが、ちょうど新羽駅へ向かわれるために別ルートを通っている「綱72」系統を待っていたところ、偶然やってきたのがこの便だったようですが、「市03」系統の出入庫系統だった時代を含めれば、運行を始めてからそれなりの年月を経ていたにもかかわらず、その存在はご存知なかったようです。

     「鳥山大橋」バス停を出て、その先の横浜労災病院北側交差点で斜め右方向に分かれ、当系統の単独経路に入ります。新横浜大橋で鶴見川を渡り、橋を渡り終えると道路は上下線が左右に離れ、その中央を横浜市営地下鉄ブルーラインが通るという、関東では珍しい道路構造となっています。この途中に北新横浜駅があり、駅舎は上下に離れた道路のど真ん中に、島のように設置されるという独特の配置になっています。「北新横浜駅」バス停はその先の左端にポツンと置かれていましたが、ここでは乗降はなく通過となります。この系統で途中バス停はここまでの2か所しかありません。
     

     このあとも地下鉄に沿うように道なりに進み、地下を通っていた線路が地上に顔を出すところで新羽車両基地への出入庫線が合流し、あとは新羽駅東側交差点を左折して、高架線となった地下鉄の線路をくぐれば終点の「新羽駅」に到着となります。ここまでの所要時間は13分、乗客は途中からの1名を加えた2名で、到着したバスは回送となって新羽営業所へと向かっていきました。


    運行形態:B+C、路線図掲載:△、乗車難易度:★★★☆


    ●東急バス 玉11 瀬田営業所→二子玉川駅

     
     今度は都内の出入庫系統に乗車するため、環八通りに面する「瀬田営業所」にやってきました。ここから乗車するのは、東急田園都市線と大井町線が接続する「二子玉川駅」とを結ぶ出入庫線です。この二点間には2つの運行系統があり、一つは環八通りと国道246号線を通る「瀬田」経由のものと、もうひとつは「上野毛駅」を経由するもので、今回乗車したのは後者の方で、それは「玉11・二子玉川駅〜多摩川駅」線への送り込みが目的のものです。同系統への出入庫は営業所から「多摩川駅」へ直接出庫するものと、いったん「二子玉川駅」に行ってから本線運用に入るものとがあり、それぞれ運行回数は多摩川駅行きが平日2便・土休日が1便、二子玉川駅行きが平日と休日が2便・土曜が1便となっています(入庫は多摩川駅・二子玉川駅両方向から最終各1便のみの設定)。基本的には出庫は早朝時間帯の運行ですが、休日ダイヤでは10時台に二子玉川駅行きが1便だけ設定されているので、これに乗ってみることにしました。

     「瀬田営業所」の乗り場は3か所にあり、「玉11」系統の出庫便は環八通り内回り線沿いの路上バス停となっています。ここを通る一般系統は「園01・田園調布駅〜千歳船橋」線だけで、残りはすべて出入庫に関連したものばかりです。ポールには「園01・田園調布駅」の他、「成城学園前駅」「渋谷駅」「自由が丘駅」「等々力」「二子玉川駅」「多摩川駅」などなど多彩な行き先が並んでいますが、そのほとんどは早朝の時間帯に集中しています。発車時刻になって中型の日野レインボー・ノンステップ車が構内から出てきて、これがこの日最後の「二子玉川駅」行きです。私は以前ここでバスを降りた際、二子玉川駅まで歩いたことがあるのですが、意外に億劫に感じられるような距離感はあり、この日もここから私以外にももう1名乗客の方がありました。もう少し出入庫便の設定があれば利便性も向上するように思われますが、環八通りの渋滞も激しく、すべてを営業便化することがダイヤ設定上の足かせとなってしまう場合もあり、実際にはそう簡単な話ではないのでしょう。

     運賃は都区内の他系統同様、均一の210円前払いです。
     発車すると、まず環八通り内回り線を進み、ラジオの交通情報などでよく耳にする渋滞名所、多摩美大前交差点で渋谷や自由が丘などへ向かう出入庫線は駒沢通りへ分かれていきます。

     当便はそのままさらに直進して、次の上野毛駅前交差点で上野毛通りへ右折し、曲がってすぐに出庫便専用の「上野毛駅」バス停があります。ここでも1名の乗車があり、この便の乗客は3名となりました。この出庫専用バス停に停車するのはごくわずかで、しかも当便がその日の最後の便なのと、ここからは高頻度運行の並行系統があるにもかかわらず、しっかり時間を合わせて乗ってこられたようですが、その並行する系統とは「黒02・目黒駅〜二子玉川駅」線で、路線が長く、道路混雑などで遅れがちな同線を待つよりも、ほぼ定時で通過する出庫便の方が信頼性を持たれているのかもしれません。
     そしてこの先、玉川高校交差点までは「黒02」系統と同じ道を走るものの、その交差点から先は出入庫線専用のマイナー区間(東急バス全線路線図では点線で表示される区間)になります。急な坂道を下ると玉川高校交差点があり、「黒02」系統は右折、当便は直進してそれぞれ別の道で二子玉川駅を目指します。
     
     2010年6月1日までは、この出入庫便も「黒02」系統と同様に「玉川高校前」を経由するルートで二子玉川に向かっていましたが、再開発事業によって新しい道路が開通した際、瀬田営業所出入庫便は「黒02」系統とは別のルートによる運行となりました。「ライズ・プラザモール前」バス停の直前まで多摩川駅への出入庫便と二子玉川駅出入庫便が同じルートを走るですが、なぜわざわざ「黒02」系統と経路を分けたのか、その理由は恐らく「黒02」系統が目黒営業所の管轄であり、このルート途中に2か所存在するバス停の時刻掲示等に関する管理上の都合ではないかと思われます。

     そしてバスはこのあと突き当たりを右折して、かつての二子玉川園、その跡地に出来た「ナムコ・ワンダーエッグ」、さらにそれに隣接し、再開発工事直前まで残っていた「ねこたま・いぬたま」など、都内有数のレジャースポットがあった場所は、再開発の進捗によって跡形もなくなり、「二子玉川ライズ」の一部になりました。道路も区画整理されてバスにとっては走りやすくなり、狭くて混んでいた当時の面影はほとんどありません。
     そして、「ライズ・プラザモール前」バス停で多摩川駅からの本線ルートと合流し、そのまま直進すればすっかり情景が変わってしまった終点「二子玉川駅」に到着。ここまでの所要時間はわずか8分でした。

     以前の二子玉川駅周辺はバスロータリーが2つに分かれており、「玉11」系統と「黒02」系統は、駅から少し離れた旧・二子玉川園前の小さなバスロータリーから出ていて、行先表示も「駅」ではなく、単に「二子玉川園」と表示されていました。現在は再開発事業の完成によってひとつの駅前ロータリーとなり、『ニコタマ』という親しみを込めた呼び名とともに、下町的でどことなく人情味もあった街並みも、これからは「田園都市線ブランド」のハイソな街並みへと変貌を遂げていくのでしょう。

    ※当系統は東急トランセ管理委託路線です。

    運行形態:B、路線図掲載:△、乗車難易度:★★☆☆

    Calendar
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930 
    << June 2017 >>
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM