2009.01.01 Thursday

路線バス乗りつぶし 関東鉄道編 その1

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    ●関東鉄道 北柏線 北柏駅→パークシティ守谷

     
     JR常磐線「北柏駅」から、利根川を渡って茨城県守谷市の「パークシティ守谷」との間を結んでいる路線が、関鉄バスの「北柏線」です。この路線は、開通当初は柏市側のバス事業者であった東武鉄道と、守谷市(開通当時は守谷町)側の事業者であった関東鉄道との相互乗り入れ方式による共同運行路線として開設されました。
     守谷付近は今では首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)の開通により、東京のベッドタウンとして発展著しいところですが、それまでは関東鉄道常総線〜取手〜JR常磐線というルートが主体であり、都心への移動にもそれなりの時間を要していましたが、1980年に新大利根橋有料道路が開通、1985年になって都心へのショートカットルートとして2社によるバス路線が開通しました。
     しかし、2005年のつくばエクスプレス(TX)開通後は人の流れも徐々にそちらへ移行してしまい、まずTX開業前の2002年に共同運行の相手会社を、東武バスからグループ会社の阪東自動車へ移管、その後も利用者のTX転移が進み、結局2005年には阪東自動車担当便をそのまま減便する形で関東鉄道の単独運行となりました。さらにその後も土休日の運行を取りやめたため、現在は平日のみわずか9往復のローカル路線となってしまいました。

     乗車当日は年末ギリギリの平日で、翌日から年末年始ダイヤにより運休となるため、2008年としては最後の運行日でした。
     「北柏駅」は常磐線の駅とはいっても、この駅を発着するのはすべて地下鉄千代田線に直通する緩行線電車だけで、私も東京メトロの車両に乗って現地に到着しました。駅前からは東武バスイーストと阪東自動車のバス路線が頻繁に出入りしていますが、そこに9回だけ茨城県側から関東鉄道のバスがやってきます。数年前まではお隣の我孫子駅から取手駅とを結ぶ同社単独のバス路線がありましたが、現在は廃止されたため、今はこの路線が高速バスを除いて同社バス路線網の最南端のものとなります。

     発車15分ほど前にやってきたバスは、水海道営業所のいすゞキュービックLV324・ツーステップ車で、恐らく京成バスから移籍してきたものと思われますが、もはや東京周辺では見られなくなった車種です。バス乗り場のすぐ脇には常磐緩行線のホームがあり、関鉄バスから地下鉄の車両を目にするシーンには少々違和感を感じます。

     13時25分、定刻通り発車します。乗客は私を含め5名おり、運行回数のわりには乗っているように思います。
     駅前を出て、北柏駅入口交差点を右折、JR常磐線と国道6号線をくぐった先を右折しますが、この道は旧水戸街道です。すぐに「ぢがね橋」というバス停がありますが、これは柏駅からの東武バス路線だけが停車するバス停で、この路線では関係なく、当便での次のバス停は北柏駅の北口にあたる「北柏駅入口」バス停となりますが、ここでの乗降はなく通過しました。急坂を上って、旧街道の風情を感じながら、根戸十字路で県道・我孫子関宿線へ左折します。
     そして「布施入口」バス停で1名が下車。ここまでは東武バスの他系統とも並走しているため、そういった地元客にも利用されているようですが、共同運行を解消した今では、共通定期券や回数券の設定もなく、関鉄バスではバス共通カードやPASMOの利用もできない点が不便ではありますが、実際に完全撤退も噂されていた路線だけに現状を考えれば致し方ないところでしょう。

     布施入口交差点を右折して県道・守谷流山線を進みます。右折してすぐに右に分かれる道を入っていくと、花畑で有名な「あけぼの山農業公園」があり、そこへは柏駅から東武バスが運行されています。

     「利根団地入口」バス停で1名が下車し、2名が乗車。その次の「古谷(こや)」バス停でも1名乗車があり、途中から茨城に向かっての利用もあるようです。


     そしていつしか「新大利根橋有料道路」に入り、長大な新大利根橋で利根川を渡って茨城県に入ります。終点は守谷市内ですが、バス路線は経路上いったん取手市も通ります。

     料金所で回数通行券を手渡して有料道路を出ると、すぐに茨城県内最初のバス停「戸頭南」。このバス停の脇に大型ショッピングセンターのジャスコ取手店があり、利根団地入口からの客はここへの買い物客でした。距離的には近いのに、徒歩や自転車では大きな川が心理的に距離を感じさせ、マイカーでは有料道路での料金徴収も余儀なくされるため、考えようによってはバスも便利なのかもしれませんが、かといってこの区間だけの利用を当て込んでの設定というのもなかなか難しいものがあると思います。

     「戸頭南〜パークシティ入口」間で、この路線は2つのルートに分かれます。今乗っているのは、そのまま直進する「向山」経由便で、もう1つは右折して「戸頭団地」を経由する便です。大雑把にいって午前中の北柏方向が「戸頭団地」経由、午後便が「向山」経由。守谷方向の午前中が「向山」経由、午後が「戸頭団地」経由となり、お互いの本数は約半分ずつといったところでしょうか。

     「美園一丁目」バス停から守谷市に入り、沿線は一戸建て住宅が建ち並ぶ住宅街となっており、その途中にある「向山」バス停で1名下車。その先で道路がアンダーパスとなっていますが、これはまだ最近供用を開始したもののようで、乙子交差点でクロスしている国道294号線と関東鉄道常総線を一気にくぐり抜けるようになり、今まで通っていた踏切も解消されたようです。
     「いちょう通り中央」バス停で私以外の客はすべて降りてしまい、あとは終点まで私一人だけとなりました。

     郷州小学校前交差点を右折するとパークシティ守谷の住宅街に入り、路線はこの中を大回りしていきますが、途中から乗ってくるはずもなく、そのまま終点「パークシティ守谷」に着きました。所要時間にして28分、運賃は430円でした。

     終点には立派な休憩所もある専用の折返場があるほか、パークシティ内の各バス停ポールも大きな特別仕様のもので、そこにはかつての共同運行会社であった東武バスの標記もそのまま残っているなど、かつての栄華を物語っているかのようでした。
     
     私はここから徒歩で常総線の南守谷駅まで向かうことにしましたが、その道すがら住宅街を少し離れただけで、辺りはまだまだ農村の風景が残っていて、ちょっとばかり遠出した気分に浸ることができました。


    ※2009年12月29日の運行をもって「北柏線」は廃止になりました。

    運行形態:A+C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆(現在は廃止) 


    ●関鉄パープルバス 石下・下妻線 石下駅→下妻駅


     南守谷駅から関東鉄道常総線に乗り「石下駅」までやってきました。次に乗車したのは分離子会社である関鉄パープルバスが運行している「石下・下妻線」です。この路線自体は関東鉄道直営時代から存在していたのは何となく知っていたのですが、ここ数年来の動向は知らず、たまたま同社のホームページで調べてみたところ、現在も運行されていることを知りました。しかし、その運行時刻を調べると、注意書きに「冬休み期間の平日のみ運行」の文字と、下妻駅方向だけの片道運行という如何にも怪しげな運行内容・・・・・。一体なぜ冬休みだけなのかということも調べるために、早速現地調査に出向いてみることにしました。

     列車を降りて、駅前のバス停の時刻表には確かに「下妻駅」行きの時刻が表示されており、「冬休み運行」を示す記号も付いていました。そのとき私の時計は15時07分、バス停に書かれた発車時刻は15時05分・・・・・。その瞬間「しまった!!」と思ったのですが、それにしてはバスがいたような雰囲気というか、余韻がまるで感じられず、これはまたしても幽霊路線か!?と肝を冷やしましたが、前日に自宅で調べたWebでの時刻案内では15時40分発となっており、これが正当であると信じたいところです。そこで目の前で休んでいた同社のバス乗務員氏に聞いたところ、なんと「そんな路線なんか知らない。私は担当外なので分からない」という返答。同じ営業所の乗務員氏がその存在を知らないという、ますます怪しいものになってしまいましたが、そこで営業所の方へ電話したところ、「そのバスは15時35分につくばセンターから到着した便が、15時40分発の下妻駅行きになります」との回答を得たため、とりあえずひと安心。ただ、石下駅での時刻表示が古くなっていた点がフォローできていなかったようでした。
     
     さて、15時35分になって予定通り、いすゞエルガミオ・ワンステップ車が到着しました。これがどうやらつくばセンターからやってきたバスのようで、すぐに行先表示が「下妻駅」に変わりました。これでようやく安心しました・・・、と思ったその瞬間、突然声をかけられ乗務員氏の顔をよく見ると、なんと、私の前の職場の先輩でした・・・・・・。話によれば、前の職場で定年を迎え、今は嘱託でここに勤めにきているとのことで、それにしても世の中狭いものだと感じます。

     15時40分、バスは私一人だけを乗せて発車します。
     ちょうど良いので、この路線について訊ねてみます。すると、通常はつくばセンターから到着したバスは、石下駅から回送で「鬼怒中学校前」に向かい、そこで中学生を拾って「石下駅」まで営業運行。駅到着後は回送で下妻の車庫まで帰っている、とのことでした。
     つまり、休校日は「鬼怒中学校」線を運休にするが、その代わりとして「石下駅→下妻駅」間を営業運行しているのだそうです。私個人の推測としては、路線の免許維持というより、乗務員のハンドル時間の調整用ではないかと考えています。そして「冬休みだけ」運行の理由として、そもそも年末年始は休日ダイヤを適用する日が多く、実質平日ダイヤ運行される日数が大変少ない(今年度の場合は6日間しかない)ため、長い夏休みなどは別の特別ダイヤで対応をするが、冬休みは極力同じ勤務時間で走らせる、という意味ではないかと受け取りましたが、実際のところ本当の理由は判りませんでした。
     ま、そんな路線ですので、冬休みだけの特定の需要があるわけでもなく、途中乗降も全くなし。結論として終始私一人だけでした。

     それではルートの方ですが、石下駅を出て、県道357号線(旧国道294号線)をひたすら北上するものです。このため地図を見れば分かりますが、常総線ともほぼ並行しています。

     途中では石下中央商店街を通り抜けていきますが、現在は商業の主体が旧道からバイパス側に移ったり、マイカーなどで下妻のジャスコや、守谷方面へ出るのもそれほど遠いわけでもないので、古くからの商店街も今は寂れる一方のようです。
     年にほんの数回しか運行されない路線ですが、途中の各バス停にはしっかりポールも立てられています。ただ、走らない期間は風などでバス停が倒れていたとしても、なかなか気付いてもらえず、もしかしたら、普段はポールを片付けているのでしょうか?
     
     先輩乗務員氏も、もう二年ほどこの会社に勤めているそうですが、この便を担当したのは初めてだそうで、道そのものは回送経路と同じなので間違わないが、万が一乗客がいたときのために一か所ずつバス停を確認しながら通過していきました。

     宗道十字路ではかつて、JRバスの南筑波線(土浦駅〜下妻上町〜古河駅間)がクロス、また、ここから下妻駅まで茨城急行自動車による「下妻駅〜岩井(辺田)」線が並走しており、私は過去にそれらすべてに乗車してきましたが、今はそのどれもが廃止となってしまい、この界隈での路線バスと言えば、この冬休みの平日しか走らない当線だけという、とても寂しい状況となっています。

     「峯」バス停の先で、国道125号線の古河方向へ左折。そして仲町交差点で右折して下妻市街に入りますが、ここもやはり大型商業施設の進出で寂れた雰囲気になっており、人影もまばらです。「上町」ではJRバスの古河方面へ乗り換えることもできましたが、それも今は昔。また、数年前には茨城急行自動車(さらに古くは東武バス)の「古河駅東口」行き、関鉄パープルバスによる「結城駅」行きなどもことごとく姿を消してしまいました。

     そして、石下駅から22分で、終点「下妻駅」に到着、運賃は440円でした。
     到着したバスはそのまま入庫となり、これでこの日の乗務は終了だそうです。私は丁重にお礼を言って、再び常総線とTXに乗って帰ることにしました。

    運行形態:A+B、路線図掲載:○、乗車難易度:★★★★

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