2012.03.27 Tuesday

路線バス乗りつぶし 京成バス編 その8

0

    ●京成バス (臨時直通) QVCマリンフィールド→幕張本郷駅

     
     JR総武線と京成千葉線が乗り入れている「幕張本郷駅」から、JR京葉線「海浜幕張駅」、「幕張メッセ」を経て、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」のホームグラウンド「QVCマリンフィールド」とを結んでいる路線が、京成バスの「幕01(新都心幕張線)」系統です。一般型大型バスのほか、連接バスを用いて終日高頻度に運行される幹線ルートですが、プロ野球の試合が開催される日には「幕張本郷駅」ならびに「海浜幕張駅」から臨時の直通バスが運行され、今回は試合終了後の「QVCマリンフィールド→幕張本郷駅」の便に乗車してみました。

     プロ野球の試合は、平日であればナイターでの開催がほとんどで、デーゲームの場合は土休日が主体となるため、もし明るい時間帯にこの直通バスに乗ろうとすると、デーゲームが開催される土休日か、夏場のナイター開始前の輸送しか狙えませんが、オープン戦では平日でもデーゲームが開催されたため、この日はそれを狙ってみました。

     この日13時から始まった試合は特にもつれることもなく、15時50分頃にゲームセット。その知らせと同時にバスは臨時運行体制に入り、通常1か所しかない京成バスの乗り場は、「直行・海浜幕張駅」行き(1番乗り場)と、「直行・幕張本郷駅」行き(4番乗り場)の2つの乗り場に分かれて観客を捌きます。
     「直通・海浜幕張駅」行きは通常の「幕01」系統のルートを使って運行されるため、連接バス「メルセデス・ベンツ・シターロG」も臨時便の運用に入りますが、「幕張本郷駅」行きの場合は一部経路が異なっていて、そのルートには連接バス運行の許可がないためか、通常の大型バスが使用されるようです。乗り場で客扱いをしていたのは、マリーンズのラッピングが施された日野ブルーリボンシティ・ワンステップ車。「直行・幕張本郷駅」行きとしては2台目の便となります。
     
     特に発車時刻は定めておらず、車内に乗客がいっぱいになったところで、係員の指示により発車させるもので、この日は平日のデーゲームということもあって観客動員数は少なく、試合終了から15分もすれば球場から出てくる人々も途切れ、当便にはパッと見50名ほどは乗車していましたが、結局、直行便はこの2便目で終了してしまったようです。ちなみにここに京成バスとともに乗り入れている千葉海浜交通の臨時便「急行・稲毛駅」行きや、千葉シ−サイドバスの「直通・JR幕張駅」行きは運行されず、定期便のみの運行でした。
     この「QVCマリンフィールド」も2011年3月11日の東日本大震災では液状化現象などにより大きな被害を受け、その復旧作業により、再び通常の運行体制に戻ったのは、つい数日前のことでした。
     バスは路面の所々にその補修痕が残る球場をあとにし、一般車駐車場との合流点で出口集中のため少々混雑した以外は、全般的にスムーズに運行されました。

     幕張海浜公園交差点で「幕張本郷駅」行きは海浜大通りへ左折して、「海浜幕張駅」行き及び通常の「幕01」系統のルートと分かれます。距離的には通常の経路を通っても大差はないと思いますが、イベント開催時などにメッセや海浜幕張駅周辺の道路混雑を避ける意図もあるようです。ちなみにこの海浜大通りには「幕01」系統のうち、「医療センター」発着便も通っています。

     そして、浜田川に架かるメッセ大橋を渡り、その先のメッセ大橋交差点で県道・千葉船橋海浜線へ右折。ここから免許センター交差点までが直通便の専用経路で、短い距離ですが路線図等には載っていない区間です。また、次の豊砂交差点では右手に幕張メッセがあり、ここで大きな催し物があった場合には「幕張本郷駅」や「津田沼駅」へ臨時直通バスが運行されますが、そのルートとはここで合流します。
     
     JR京葉線をくぐって、免許センター交差点でセンターストリートへ左折。あとは通常の「幕01」系統と同じ経路となります。センターストリートは片側二車線で大きな中央分離帯もある大変走りやすい道で、平日の朝は1〜2分間隔で多くの乗客を乗せて次々とバスが走り去っていく様はなかなか壮観です。

     JR京葉車両センター脇を過ぎ、「免許センター」バス停の先で東関東自動車道と国道357号線(湾岸道路)を跨ぎ、幕張西第三公園前交差点では当便はさらに直進しますが、「幕張メッセ→津田沼駅」間の直通バスはここで左に分かれます。

     そして幕張陸橋で国道14号線と、続いて京葉道路を跨ぎ、幕張本郷駅入口交差点を左折すれば、間もなく終点「幕張本郷駅」に到着します。ここまでの所要時間は14分、運賃は250円(後払い)で、車内ではマリーンズの選手による案内放送も行なうなど、細かい演出も特徴的な直通バスでした。


    運行形態:D、路線図掲載:×、乗車難易度:★★★☆(不定期運行)


    ●京成バス 松72 馬橋駅→松戸駅


     JR常磐線・新京成線の「松戸駅」から流山街道を経由して、常磐線・流鉄流山線の「馬橋駅」とを結ぶ路線が「松72」系統です。「松戸駅〜南流山駅〜江戸川台駅」間を結ぶ「松71」系統の支線的存在で、これらの系統を総称として「流山線」という路線名が付けられています。今回乗車したのは馬橋駅発着の「松72」系統のうち、平日の朝に3便のみ運行される「樋野口橋」経由便です。

     もともと馬橋駅には同社の「新松戸線」として「日大歯科病院〜馬橋駅〜新松戸駅」間を結んでいましたが、1998年に現在の「松戸駅〜馬橋駅」間の系統を新設する一方、JR線に並行し、利用者の少なかった「馬橋駅〜新松戸駅」間を2000年に廃止し、その後も「日大歯科病院〜馬橋駅」間の系統が残っていましたが、それも2004年には廃止されました。馬橋駅発着便が残されたのは、当時沿線に職業安定所があり、そこへの交通手段として利用されていたためだと言われていますが、それも2001年には移転となり、その後「松72」系統は若干減便の上、現在の運行形態になっています。

     乗車したのは馬橋駅7時10分発の便で、これは「松72」系統の松戸駅方向の初便です。乗り場は流鉄線側の西口ロータリーにあり、他にも松戸新京成バス「新2・新松戸駅〜馬橋駅西口」線が乗り入れ、途中「蓮田橋」バス停まで当線と並走しています。「松72」系統全体では平日13往復・土休日8往復の運行がありますが、このうち、初便から8時台に出る3便目までが平日朝のみ運行の「樋野口橋」経由便で、馬橋方向には設定がありません。
     
     発車時刻の5分ほど前に中型の三菱エアロミディMK・ワンステップ車が松戸駅から到着。そのまま折り返しとなります。発車時刻までに乗車したのは私を含め3名でした。

     発車すると駅を背にして地元でサンライズ通りと呼ばれている道を走行。最初は片側二車線でしたが、次の「市民センター」バス停から一車線となります。かつて京成バスが新松戸駅に路線があった頃は、その手前で右に分かれており、松戸新京成バスの「新2」系統とは一本東側の道を通っていました。
     
     沿線はほぼ住宅街と言えますが、「馬橋高校」バス停付近では農地も見られます。その「馬橋高校」で2名が降りてしまうと、車内はいったん私だけになりました。馬橋から松戸へは常磐緩行線なら2駅、時間にして5分ほどであり、その二点間の利用でわざわざバスを選ぶ方は、さすがにいらっしゃらない様子です。
     そして、主水新田交差点で県道・松戸野田線(流山街道)へ左折。江戸川台・南流山方面からの「松71」系統が合流し、全体的に運行回数が増えます。
     このあたりまで来ると駅も遠くなるため、バスを使って松戸駅から鉄道に乗り換えるという流れになり、途中「古ヶ崎一丁目」バス停まで乗車が続き、中型車ということもあって、すぐに立ち客が出るほど車内が混み合います。

     日大歯科病院や八潮・戸ヶ崎方面からのバス路線が合流する古ヶ崎五差路では、通常は全系統ともにそのまま流山街道(根本方面)に向かうのですが、先述の通り、平日8時台の運行までは斜め右方向の狭路に進み、「樋野口橋」というバス停を経由します。かつてはこのような朝だけの経路は存在しませんでしたが、2002年に日大病院線「松81」系統が最初にこの形態になり、その後2004年に流山線系統も同様に迂回経路とされました(八潮・戸ヶ崎方面の路線は終日同一経路)。恐らく、交通集中により混雑しやすい根本交差点を避け、定時性を確保することが目的と思われますが、本来この迂回路は大型車は進入禁止で、路線バスだけが許可を受けた区間となっています。交通量の多い八潮方面からの右折進入が禁止されていて、そのぶん交通量が大幅に絞られているため、この区間での走行は極めてスムーズでしたが、朝ラッシュ時に限定しているのは、道路自体は狭いため、安全面などでやや不安があるためでしょうか。
     
     樋野口交差点で松ノ木通りへ右折。樋古根川(六間川)に架かる小さな橋が樋野口橋で、その橋を渡ったところに経由地の「樋野口橋」バス停がありますが、当便では乗降はありませんでした。

     続いて坂川に架かるのが松の木橋で、バスはその先の十字路で県道・松戸野田線へ右折するものと思っていましたが、よくよく路線図を見てみると、松戸駅手前の「松戸本町」バス停には樋野口橋経由便は停まらないことになっており、どういうルートを取るのかと思えば、そのまま交差点を直進して、飲食店街の中を進み、マクドナルド前の信号の無い丁字路を右折、松戸駅西口ロータリーの脇に直接出てくるというものでした。ここも日中は歩行者の往来が激しい区間なので、店などが開店する前の時間帯だけ通行が認められたものかもしれません。
     
     脇道からロータリーへ左折すれば、終点「松戸駅」に到着となります。ここまで所要時間は17分、運賃は290円(後払い)で、20名ほどが乗車していました。 


    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●京成バス 松82 松戸駅→日大歯科病院


     次に乗車したのは、「松戸駅」と「日大歯科病院」とを結ぶ路線のうち、流山街道を経由する「松82」系統です。この二点間を結ぶ便のほとんどは「北松戸駅入口」を経由する「松81」系統で、毎時4便程度が運行される高頻度路線ですが、2011年1月24日に新たに「流山街道」経由とした「松82」系統が新設され、日大方向へ平日朝2便、松戸駅方向に平日夕方1便が走りはじめました。その後2012年3月1日には松戸駅方向が平日夕方3便に増強、さらに土曜の朝にも日大方向へ1便が設定されました。

     この日乗車したのは平日の松戸駅8時09分発の便で、2便設定されているうちの1便目です。日大歯科病院行きの2系統はいずれも「1番乗り場」からの発車で、当便の4分前に「松81」系統が出たばかりですが、その直後に入ってきた「松82」系統も座席がすべて埋まるほどの乗車率となっていました。車両は中型の三菱エアロミディMK・ワンステップ車、車内の大多数は若い女性客で、恐らく日大歯学部の学生さんか、病院関係の方々と思われます。時期的には大学生の春休みに入っていた時期だったため、そうでなければ利用者はもっと多かったのかもしれません。ちなみにバスの乗降口表示は「中乗り・前降り」となっていますが、日大線では利用者の流れが明確で、降車時の円滑化を図るため、その表示を無視して行先申告による運賃前払い方式(前乗り・中降り)となっています。松戸駅から日大歯科病院までは230円で、これは「松81」系統と同額です。
     
     定刻通りに松戸駅をあとにしますが、この「松82」系統の経路は前述の「松72」系統の馬橋方向の場合とほとんど同じで、駅を背にして松戸駅入口交差点を右折して、そこから先は県道・松戸野田線(流山街道)を素直に辿っていくものです。根本交差点を左折して、京成バス松戸営業所前を通り、古ヶ崎五差路で「松81」系統なら右折、当便は流山街道をそのまままっすぐ行きます。

     交通量の多い街道筋なので、駐車場を備えた飲食店や大型店舗が並んでいますが、所々に田畑も残っていて、のどかな一面もあります。
     
     さて、この「松82」系統が設けられた理由なのですが、たまたま松戸駅で客扱い中に乗り込んできた学生さんの会話から「あ!これ速いヤツだね・・・・・」というように聞こえたので、恐らく日大歯科病院への速達便として設定されたようです。松戸駅の定期券売場にも「松82」系統新設の掲示が残っていたのですが、それにも所要時間の比較が書かれていて、「松81」系統で所定18分要するところ、「松82」系統では12分となっており、短距離路線として考えれば、かなりの速達性と言えるでしょう。

     実際に乗車してみても、「松81」系統の沿線には北松戸工業団地が控えているため、大型トラックなどの通行量が多く、またバス停も多いため、その乗降で時間を要してしまいますが、流山街道では乗降そのものが少なく、その分比較的スムーズに走れるため、まさに急行便のようなものでした。あえてノンストップとしないのは、流山街道の区間ではバスの運行回数がそれほど多くはないため、それを補完する意味合いもあるからでしょう。
     
     そして、「古ヶ崎中学校」バス停を過ぎて、栄町西交差点を右折。六間川を渡れば間もなく終点の「日大歯科病院」ですが、かつてこの短い区間は、前述の「松72」系統で触れた「新松戸線」が通っていたもので、2004年に「馬橋駅〜日大歯科病院」系統が廃止されてから、7年ほどのブランクを経て復活した区間です。この日の所要時間は11分、途中乗降はなく、松戸駅を出たときと同じ人数のまま到着となりました。


    運行形態:E、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆
     

    Calendar
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << October 2017 >>
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM