2012.02.05 Sunday

路線バス乗りつぶし 江ノ電バス編 その5

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    ●江ノ電バス藤沢 (江1402) 七里ヶ浜→鎌倉駅


     江ノ島電鉄線「七里ヶ浜駅」から3分ほど歩いた国道134号線沿いに、当ブログ「江ノ電バス編その3」で乗車した「江204・藤沢駅南口〜七里ヶ浜東台(循環)」線の「七里ヶ浜駅」バス停とは別に、単に「七里ヶ浜」という名のバス停があります。このバス停は毎日運行されている江ノ電のミニバス路線「江902・七里ヶ浜循環」線が使用していますが、土休日の朝1便だけ鎌倉駅とを結ぶ「江1402」系統がここを起点として運行しており、今回はそんなマイナー路線に乗車しました。

     このルートは2011年6月24日まで「江1401(辻鎌線)・辻堂駅南口〜鎌倉駅」線として長年運行されてきた区間の一部でしたが、江ノ電バス藤沢の「手広」「藤沢」の二つの営業所が「湘南営業所」として統合された際、路線整理のためいったん全区間が廃止されました。しかし、それからわずか4ヶ月後の2011年10月15日から、今度は運行区間を縮小し、土休日1往復のみ運行という形で奇跡の復活を果たしたものです。今回の路線復活に際しては諸説あるのですが、私が個人的に考えたのは、東日本大震災以降、電力の需給制限に伴って鉄道各線が軒並み「節電ダイヤ」として減便や運休を行ないましたが、今後同じような事態が生じた場合などに、自社鉄道線と並行したバス路線を通常時は最小限度の運行で確保しておき、何らかの事象が発生した場合には、臨時増発で鉄道線の代替手段として機能させることを意図しているのではないかということです。一応、今回の復活によって藤沢・鎌倉間ではほぼ鉄道線に沿う形で路線網を確保することができており、恐らく辻鎌線が運行を取りやめた後も、路線免許そのものは休止扱いか、定期観光バスの経路として生きていたので、系統新設が比較的スムーズだったのもそれが理由ではないかと思います。

     当ブログ「江ノ電バス編その1」で辻鎌線に乗車したときは辻堂方向の便だったため、今回はそれとは反対方向の鎌倉駅行きに乗車しました。乗り場は前述の通り、国道134号線沿いの単なる路上バス停ですが、すぐ脇を江ノ島電鉄線が通り抜け、背後には相模湾が広がるという、そのロケーションはまさに「オーシャンビュー」で、江ノ電の沿線風景でもこのあたりはよく登場するところです。
     
     発車時刻の5分ほど前に、小型の日野リエッセが回送で到着。これが土休日1便しかない「鎌倉駅」行きです。眺めのいいバス停ではありますが、駅から少し離れた位置にあることと、まだ人の動きも少ない日曜の朝だけに、ここからこのバスを利用する人はおらず、乗車したのは私だけでした。せっかく回送してくるのなら、もっと手前から営業を開始しても良さそうに思えるのですが、そこはやはり免許を確保しておくことが第一目的だからでしょうか。

     7時50分、定刻通りに発車となります。
     バスはまず国道134号線を道なりに走行。鎌倉駅までの経路はかつての辻鎌線のまま、途中バス停も変わっていません。当時は中型ロング〜大型バスが運用されていましたが、現在は「江902・七里ヶ浜循環線」との組運用になっているため、このような小型バスによる運行となりました。
     時間的にまだ交通量もかなり少なく、沿道の店舗などもコンビニ以外はまだほとんど開店していません。わざわざこのような時間帯を走らせているのも、利用者がいないことを承知の上で、渋滞の影響を受けずに1往復をこなせるようにすることが目的だからでしょう。ただ、景色の良さはなかなかのものなので、一度のんびり乗ってみることをお勧めします。
     
     
     そして、由比ヶ浜付近では一部の経路が一方通行路となっている関係で、往路と復路とで道が異なり、当便では坂ノ下交差点で左折し、次の星の井通り交差点で右折。その道端にひっそりと「由比ヶ浜」バス停があります。

     ここで降りると、あじさいで有名な「成就院」や、名物の「力餅屋」、そして江ノ電の撮影スポットとして有名な「御霊神社」も歩いて数分の場所にあります。

     「由比ヶ浜」バス停先の丁字路を左折すると再び復路とも同じ道となり、江ノ電の踏切を渡れば「長谷駅」のバス停があります。このバスが通ってしまえば、次にやってくるのは6日後の土曜日ということになりますが、バス停は駅から長谷観音や大仏へ多くの人が行き交う場所に立っているため、何の事情も知らずにこのバス停の時刻表を見たら、きっと唖然とされることもあるのではないでしょうか。
     
     もうあと数時間もすれば観光客で混み合うであろう長谷観音前交差点を県道・鎌倉葉山線(観音大通り)へ右折。「長谷観音」バス停から先の区間は、藤沢や大船などからの多数のバス路線が合流するため、いわゆる免許維持区間も終わりで、あとはそれらの系統に紛れての運行となりますが、たくさんの店が並ぶこの通りもほとんどまだ営業しておらず、途中からの乗車も全くありません。
     
     そして、もう一度江ノ電の踏切を渡ると、若宮大路とぶつかる下馬交差点(バス停は「下馬四ツ角」)で、これを左折。
     JR横須賀線をアンダークロスして、鶴岡八幡宮の二の鳥居の手前が鎌倉駅入口交差点で、これを左折すれば、間もなく終点の「鎌倉駅」に到着となります。

     ここまでの所要時間は15分、運賃は230円で、途中乗降もなく終始私だけのバス旅でした。
     到着後は15分後に再び「七里ヶ浜」行きとして折り返していきます。


    運行形態:A、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆


    ●江ノ電バス藤沢 パーク&バスライド 由比ガ浜地下駐車場→八幡宮駐車場


     次に乗車したのは、国道134号線滑川交差点付近、鎌倉海浜公園の真下に造られた公共駐車場「由比ガ浜地下駐車場」から、鶴岡八幡宮裏手にある「八幡宮駐車場」とを結ぶ路線です。これは鎌倉市と神奈川県、江ノ島電鉄、京浜急行バスが協同で進めている「パーク&バスライド」システムによるシャトルバスで、鎌倉市内に設けられた公共駐車場にマイカーを停め、そこから先はバスや電車を利用して鎌倉・江ノ島観光をしてもらい、交通渋滞緩和を目指すというものです。全国各地の観光地でこのような実施例がありますが、当地での運用開始は2001年12月1日で、すでに長期に亘って続けられています。
     当バス路線は本来は駐車場利用者を主体としていますが、バス停の掲示には「一般の利用も可能」という表示があり、途中区間のみの利用も可能で、あくまでも一般路線の扱いになっているようです。ただし、両社における路線図等の掲載については扱い方に差があり、江ノ電バスでは路線図に経路を図示してあるものの、同社HPでの時刻検索は非対応。一方、京急バスでは鎌倉営業所の路線図では未掲載ですが、HPの時刻検索はPDF版において江ノ電便も含め掲載されています(※HTML版では自社便のみ記載)。ちなみに市販の「神奈川県乗合バス・ルートあんない」でもルートの記載がありますが、江ノ電バスの単独運行という表記になっており、果たしてこの「パーク&ライド」がどの程度マイカーユーザーに浸透しているのかはやや疑問に感じます。

     今回乗車したのは由比ガ浜地下駐車場9時40分発の「八幡宮駐車場」行きです。この「八幡宮駐車場」まで向かう便は9〜12時台の10便(江ノ電・京急各5便)だけで、それ以降の便は途中の「鎌倉駅入口」までの運行となっているため、全区間乗車するなら午前中の便、ということになります。当便は10便中の2便目、江ノ電バス担当便としてはその日最初となります。

     発車時刻の10分ほど前に小型の日野レインボーHR・7m車が回送にて到着しましたが、スカイブルーの塗装にマンガ「フクちゃん」のイラストが貼られたパーク&ライド専用車(運休日は他系統にも運用)が使用されており、共同運行する京浜急行バスでも共通の車両が使われています。
     
     乗り場はその名の如く「地下」にあり、一般車と同様にスロープから地下に下り、一般車と同じように入場ゲートをくぐって乗り場にやってきます。

     場内には立派な待合ロビーが設けられており、場所柄、砂浜が近いため足洗場やトイレ、飲料水の自販機、ベンチなどが備えられているほか、パーク&ライド受付のための案内窓口(管理事務室)があり、駐車場にマイカーを停めたあと、この窓口に申し出ることによって4時間分の駐車券とバス・江ノ電のフリーきっぷがセットされたものを買い求めることができます。基本的に「パーク&ライド」は毎土休日に実施されますが、正月三が日や、ゴールデンウィーク、夏休み期間といった最繁忙期は対象外、このシャトルバスも運休となっています。

     発車時刻となりましたが、結局乗り込んだのは私だけでした。
     乗り場を出ると、一般車と同じように場内を進みます。
     
     自動料金所を抜け、スロープを上っていき、地上に出るとすぐ目の前にかつて「タンコロ」の名で親しまれた江ノ電100形電車107号が保存展示されている鎌倉海浜公園の脇に出ます。
     
     それを見ながら左に曲がり、真正面が由比ガ浜海水浴場となっている海浜公園前交差点を左折。ほんの300mほどですが国道134号線を走ります。

     続いて県道・横浜鎌倉線(若宮大路)と交わる滑川交差点を左折、八幡宮前交差点まで道なりに進みますが、次の「海岸橋」バス停までは並行するバス路線はなく、この「パーク&バスライド」線の単独区間になっています。

     そして、鶴岡八幡宮の一の鳥居を過ぎると、道路の反対側に当線のポールが立っていますが、これは「小学校前」というバス停で、由比ガ浜方向のみ停車のものです。それに対して八幡宮方向のみ停車するのが「下馬四ツ角」バス停で、前述の「江1402」系統とは鎌倉駅入口交差点まで同じ道を辿ります。

     JR横須賀線の線路をくぐると、「鎌倉駅入口」という当線単独のバス停がありますが、駅前には乗り入れないため、ここで他のバス路線や鉄道への詳細な乗換案内がありました。しかし、駅から来た場合にはあまり目立たぬ位置にポールが立っているため、ここでも利用者はなく通過となりました。
     

     二の鳥居のところで、道路が「段葛」と呼ばれる参道をはさんで両側に分かれ、その先に「若宮大路」バス停。続いてすぐに次の「八幡宮」バス停がありますが、並行する他の江ノ電バス路線とは異なり、京急バスの「八幡宮」バス停と同じ場所にあります。
     
     そして、目前に鶴岡八幡宮の三の鳥居が現れ、道路は突き当たりとなる八幡宮前交差点を左折。江ノ電バス一般系統の「八幡宮」バス停は素通りし、八幡宮の西側を進んでいけば、当ブログ「江ノ電バス編その4」で訪れた「八幡宮駐車場」が右手にあり、バスは一般車と同じようにゲートをくぐって、誘導員の指示に従って停車したところが終点の「八幡宮駐車場」となります。とある記述によると、当系統は循環路線の扱いとされているようですが、案内放送においても「八幡宮駐車場」が終点で、復路は「八幡宮」バス停から・・・・、という案内が行なわれており、経路は往復ともにほぼ同じであるため、乗りつぶしは片道で済ませることにしました。

     ここまでの所要時間は11分、運賃は170円(後払い)で、PASMO・Suicaでの利用も可能です。結局途中乗降もなく、当便でも乗客は私1名のみのまま推移しました。
     前回に来た正月三が日と違って、場内にはマイカーや観光バスが多数駐車しており、路線バスは空いているスペースに停めて、次の発車時刻まで小休止します。

     なお、復路の「由比ガ浜地下駐車場」行きは、先述の通り、この「八幡宮駐車場」からは乗車できず、ひとつ手前の「八幡宮」バス停からの客扱いとなるため、全区間を乗りつぶす場合には八幡宮方向の便に乗車することが必要になります。

    運行形態:F、路線図掲載:△、乗車難易度:★★☆☆
     

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