2011.11.29 Tuesday

路線バス乗りつぶし 西武バス編 その10

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    ●西武バス 所20-1 所沢駅西口→並木通り団地


     西武池袋線と新宿線が乗り入れる西武鉄道のお膝元「所沢駅西口」から、「航空公園駅」を経て所沢パークタウンの「並木通り団地」とを結んでいる路線が「所20-1」系統です。かつては鉄道のみならずバスにおいても西武有数のターミナルだった「所沢駅」ですが、特に西口は市街中心部での道路混雑による定時性低下によって、路線バスは急速に衰退し、現在は「西武園駅」とを結ぶ「所18」系統と、土休日に「西武園ゆうえんち」まで延長運行される「所18-1」系統、そして今回乗車した「所20-1」系統のわずか2路線3系統だけになってしまいました。

     今回乗車したのは平日の所沢駅西口10時10分発の便で、これは3便設定されているうちの1便目となっていますが、この路線はほとんどの便が「所20-3」系統として、ひと駅隣りの「航空公園駅〜並木通り団地」間の運行で、市街中心部を通り「所沢駅西口」まで乗り入れるのは毎日わずか3往復しかないのです。

     バス停は西口改札を出てすぐ左、駅ビル前の『乗り換え一等地』とも言える「1番乗り場」からですが、現在ここを使用するのは一日3便しかない「所20-1」系統だけで、もはや『バス停の権利を確保する』ことが目的のような状態になっています。先述の通り、今や西口にまともな本数で乗り入れるバス路線は毎時3〜4便程度運行の「所18」系統だけであり、駅前に常にバスが停まっているというシーンはもはや過去のものとなってしまいました。ちなみに過去この西口から出ていた行き先には「大宮駅西口(上福岡経由)・(鶴瀬経由)」「浦和駅」「立川駅北口」「箱根ヶ崎駅」「東村山駅東口」「国分寺駅」「田無駅」などといった長距離路線が名を連ね、鉄道輸送を補完していました。
     
     発車時刻の7分ほど前に大型のいすゞエルガ・ワンステップ車が到着しましたが、これがこれから乗車する「並木通り団地」行きで、到着した便にはそこそこに乗客の姿がありましたが、折り返す便に乗ったのは私だけ・・・・・と思ったところ、発車時刻までには総勢3名が乗り込み、わずかの便ではあっても、その時間に合わせて乗ってこられる方々はここでもしっかり存在していました。ちなみに当ブログ「西武バス編その5」で乗車した「所17」系統の廃止後は、当系統が通常西口に乗り入れる唯一の大型バス運行路線にもなっているようです(所18系統は通常中型車使用)。

     それでは定刻通りに発車します。
     まず駅前ロータリーを出て、所沢駅西口入口交差点で目抜き通りとも言うべき県道・久米所沢線へ右折。

     朝のラッシュを過ぎ、この時間帯はをスムーズに通り抜けていきますが、実は時間帯によってはこの区間の道路混雑が激しく、定時性の低下で運行効率が悪くなっていたために、ほとんどのバス路線を所沢駅東口に移したり、路線を短縮して所沢駅乗り入れそのものを諦め、直近の鉄道駅とを結ぶフィーダー輸送に転換しました。今から20年ほど前に「大宮駅西口」行きに乗車したときもこの区間を通っていますが、現在はコミュニティバスを除くと、「所20-1」系統が唯一のバス路線となってしまいました。そんな路線バスマイナー区間の途中、ダイエー所沢店真ん前の「日吉町」バス停で1名の乗車があり、マイナー区間の利用者は総勢4名となりました。

     そして、変則的な四差路となっているファルマン通り交差点では斜め右方向の狭路へ進みますが、この道の名を「飛行機新道」と言い、かつて所沢駅まで貨物列車で運ばれてきた飛行機を分解して、この道を牛車に牽かれ所沢飛行場まで運ばれていたそうです。バス路線としてはファルマン通り交差点から西新井町交差点までがコミュニティバスもない完全な単独区間になります。

     途中には柳瀬川の支流「東川」という小さな川が流れていて、ここでは上下のルートが川をはさんで分かれていますが、西武新宿線のガードをくぐり、左に曲がればその川とも100mほどで分かれます。

     国道463号線と交差する西新井町交差点から先は片側二車線となり、道の両側は旧陸軍所沢飛行場の跡地を活用した所沢航空記念公園で、バスはその間を通り抜けていき、元エアーニッポンのYS-11旅客機が静態保存されている航空公園駅前交差点を左折すると「航空公園駅」に到着します。ここで1名下車しました。
     
     降車場から乗車場に移動し3名乗車。ここから先は運行本数が大幅に増え、いわば「本線区間」となりますが、運行間隔調整を兼ねて3分ほど停車。この時間帯は渋滞などもなく、所沢駅からわずか7分で着いてしまったのですが、ならば、買い物客の利便性を考えてもう少し所沢駅発着便があっても良さそうに思えるのですが、2009年5月16日に路線を担当する所沢営業所の移転に伴う出入庫運用見直しによって、所沢駅では単純な折返し運行になると同時に大幅に減便。その後もダイヤ改正のたびに削減され、2011年6月16日から現在の3往復にまで縮小したのですが、収支面で見れば、路線の営業キロが短いこともあって、「並木通り団地」から乗車した場合、「航空公園駅」でも「所沢駅西口」でも共に運賃は170円なので、運用効率を考えるとわざわざ混雑する市街地へ乗り入れるのは費用対効果が見合わないと判断されたのだと思われます。

     さて、時間調整を終えて再び発車し、この先は「所20-3・航空公園駅〜並木通り団地」線の一部となり、終点まで高頻度区間となります。並木通りをまっすぐ進み、途中には「所沢市役所」や「文化センターミューズ」など行政関連の施設が集まる地域を走行。また「航空公園」の名が示すとおり、ここは「日本の航空発祥の地」であり、ちょうど今年が記念すべき100周年となるそうです。現在でもこの地には「東京航空交通管制部(通称:東京コントロール)」があり、空の安全を司っています。

     乗っていた客は「パークタウン所沢警察署前」と次の「文化センターミューズ」でそれぞれ1名下車。
     航空管制部前交差点で西武バスの最長路線「大34・大宮駅西口〜上福岡駅入口〜所沢駅東口」線が通る県道・さいたまふじみ野所沢線へ左折、この先バス停で二区間だけ並行します。
     その途中の「北原町中央」バス停でさらに1名が下車。このバス停の左手一帯の広大な土地は米軍の所沢通信基地です。

     そして、右側に「ヤオコー所沢北原店」や「トイザらス所沢店」「TSUTAYA」などが入る大型複合施設の前に並木通り団地前交差点があり、バスはここを左折すれば間もなく終点の「並木通り団地」に到着となります。ここまでの所要時間は17分、私を含め3名の乗客がありました。

    ※この路線の系統番号には「所20-1」と「所20-3」の2系統がありますが、枝番のない「所20」系統は航空公園駅開設時(1987年)に系統廃止、「所20-2」という系統番号は当初から欠番になっています。

    運行形態:A、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●西武バス 小手03 小手指駅南口→箱根ヶ崎駅


     西武池袋線「小手指駅南口」からお隣の「狭山ヶ丘駅」、入間市の「宮寺」を経て、JR八高線の「箱根ヶ崎駅」とを結んでいるのが「小手03」系統です。同系統はもともと「小手指駅南口〜国立病院前(現・西埼玉中央病院)〜狭山ヶ丘駅」という短い系統でしたが、それまで運行されていた「所13・所沢駅西口〜三ヶ島農協(現・JA三ヶ島支店)〜宮寺〜箱根ヶ崎駅」線と、その枝線だった「所13-3・所沢駅西口〜三ヶ島農協〜狭山ヶ丘駅」線(その後「出入庫・三ヶ島農協〜狭山ヶ丘駅」間の運行に変更)の経路を活用して現在の運行系統となったようです。当初から運行回数の少ない路線でしたが、2009年9月16日のダイヤ改正以降、改正のたびに減便を繰り返し、つい先日の2011年11月16日のダイヤ改正からは、小手指駅発着路線の運行系統の見直しによって区間便(小手04/05系統)は全廃され、残った「小手03」系統についても平日1往復・土休日2往復の運行から、平日の運行を取りやめ、土休日1往復のみに削減されました。

     乗車したのは運行回数の減ったダイヤ改正後のとある休日で、1便しかない「小手03」系統は小手指駅南口を13時14分に出ています。乗り場は当ブログ「西武バス編その3」で乗車した「小手07・小手指駅南口〜大六天〜宮寺西〜金子駅入口」線と同じ「1番乗り場」からで、宮寺方面に向かう各系統はすべて同じ乗り場となっています。時刻表もそれらと一括に表示されていますが、「小手03」系統の場合は単に行き先が異なるばかりでなく、「西埼玉中央病院」以遠では途中の経路もほかの系統とは異なるので、記号の表記だけでなく、色分けなどもなされていればより親切ではないかと思います。

     発車時刻の3分ほど前にロータリー中央で休んでいた中型のいすゞエルガミオ・ワンステップ車が乗り場に移動してきました。私がここに到着した時点ですでに10名ほどの列ができていて、恐らく他の系統の利用者だと思っていましたが、時刻表を見た限り、今度の発車はマイナーな「箱根ヶ崎駅」行きで、予想に反して(?)多くの利用者があることに驚いていたのですが、ドアが開いた時点ではその列の動きが鈍く、多くの人が乗務員氏に経路を確認してから乗り込んでいました。つまり、数日前に行われた運行系統の大幅な見直しには、多くの利用者がまだ馴染んでいなかったということだと思います。
     
     結局、発車時刻までに乗り込んだのは私を含め12名で、マイナー系統の割には多めの乗車率という印象でしたが、一部の方々は経路が違っていたために20分後のバスまで待たれたようです。

     発車するとまず駅を背にしてまっすぐ進み、小手指駅南交差点で国道463号線(所沢入間バイパス)へ右折。まだ新しい片側二車線の大通りですが、向かう方角には「三井アウトレットパーク入間」などの大型商業施設が控えているため、昼過ぎの時間帯、それらへ向かうマイカーなどで少々混雑しました。

     バイパス区間の「誓詞橋(せいじがばし)」バス停でまず最初の1名がバスを降りていきます。そして、その先の誓詞橋交差点で右折し、さらに続けて西埼玉中央病院交差点で右折して、同病院に立ち寄ります。やや狭い道を奥へと入っていけば、病院の構内にバス停があり、ここで3名が下車しました。

     方向転換して再び同じ道を戻り、西埼玉中央病院交差点では右折して今度は狭山ヶ丘駅に向かいますが、先日のダイヤ改正から運行系統が見直された結果、ここから先の区間が土休日1往復しか路線バスが通らないマイナー区間になりました。
     沿線は密集した住宅街で、大型スーパーなどもあってその雰囲気からはとても「路線バス過疎地」には見えませんが、すでに狭山ヶ丘駅からだと徒歩または自転車の利用圏内に入っていて、中途半端な本数ではバスの利用には結びつかなかったようです。

     そして、突き当たりを右折し、続いて狭山ヶ丘一丁目交差点を左折して奥へ進めば、まるで住宅地に埋もれたかのような場所に「狭山ヶ丘駅」があり、バスはこの手狭な駅前広場に乗り入れて向きを変えますが、2011年11月16日以降、同駅に乗り入れるのは土休日上下各1便の「小手03」系統と、所沢市コミュニティバス「ところバス西路線三ヶ島循環コース」だけになり、一般系統としてはこの系統が唯一のものとなりました。
     
     ここもまた単なる「乗り場の権利確保」という意味合いが強くなってしまった「狭山ヶ丘駅」バス停ではいったんドアを開けてみたものの、利用者はなく、すぐに発車となります。かつての「小手03」系統はここまでの運行で、ここから先の区間は「所沢駅西口」とを結んでいた「所13-3」系統のルートで、それも後年には系統廃止され、手元の資料によれば、1993年の時点では「(旧)小手03」系統の出入庫線として「無番・狭山ヶ丘駅〜三ヶ島農協」線が一日3往復走っており、その頃からこの区間は免許維持的な存在だったようです。

     狭山ヶ丘一丁目交差点で右折して、今度は県道・狭山ヶ丘停車場線をしばらく直進します。駅からの徒歩圏内ではかなり住宅が建て込んでいましたが、西狭山ヶ丘一丁目交差点で所沢入間バイパスを越えたあとは住宅も減り、代わって茶畑や野菜畑が増えてきます。

     一応車内にはそれなりに乗客は残っているものの、やはりマイナー区間では乗降は全くなく、三ヶ島農協前交差点で都県道・所沢青梅線へ右折すると、再び小手指駅を発着する他系統(小手06/07/09/09-1)が並行します。残っていたほとんどの乗客は並行区間である「JA宮寺支店前」バス停までに次々と降りていかれましたが、つまるところ「小手03」系統そのものを必要とする客層はほぼ皆無で、たまたま乗車したのが経由地違いの便だった、ということに過ぎなかったようです。ちなみに「JA三ヶ島支店〜宮寺西」間ではすべての運行系統を合わせれば毎時2〜3便程度の運行頻度となっています。
     
     折返場のある「宮寺西」バス停を過ぎ、その先の中型バスでもギリギリと感じる小さな交差点を左折すると、再び「小手03」系統の単独区間になり、そこはセンターラインの無い狭隘路となっていますが、この区間は後年の経路変更によるもので、手元にある1980年頃のバス路線図では、もっと手前の「宮寺」バス停先で左折して、このあと通る「坊」バス停に向かっていたようです。

     そして丁字路を右折して「坊」バス停付近で埼玉県入間市から東京都瑞穂町に入るのですが、1958年に駒形富士山町周辺が埼玉県入間郡元狭山村から東京都西多摩郡瑞穂町に編入された経緯から、県境となるような川などもなく、ここではいつの間にか東京都に入ってしまったという感じです。「狭山茶」と言えば埼玉県の名産品ですが、このあたりでは都内でもその茶畑を見ることができ、他にも瑞穂町の農産物として「シクラメン」があり、沿線にもそれらを販売している園芸農家があります。

     冒頭で触れましたが、「JA三ヶ島支店〜箱根ヶ崎駅」間はかつて所沢駅西口とを結んでいた「所13」系統のルートでした。「所沢」と言えば西武池袋線と新宿線が乗り入れるターミナル駅であると同時に、西武鉄道・バスの本社所在地でもありますが、当ブログ「西武バス編その5」で乗車した「所17」系統の項でも触れたとおり、同駅発着のバス路線は道路混雑による定時性低下と、市街地空洞化によって年々衰退傾向にあり、特に西口を発着する路線はほぼ消滅した状態になっています。この「小手03」系統もその流れの中で生まれた路線だと言えますが、そこで難しいのは、混雑するターミナル駅を避けるために近隣の小規模駅につないだとしても、一方では鉄道に乗り換える用途以外では利用しにくくなるという考え方もあります。バス路線の衰退と中心街の空洞化は決して無関係な話ではなく、町に人が来なくなったからバスが減ったのか、バスが減ったから人が集まらなくなったのか、このあたりはもう一度考え直してみる必要があるように思います。

     さて、車内には私を含め3名がバスに残っていましたが、うち1名はマイナー区間の「高根」バス停で下車。あとは駅まで向かうものと思ったら2つ先の「富士山入口」バス停でもう1名の方も降りてしまい、残りの区間は私だけになってしまいました。

     その「富士山入口」バス停から先は「入市31・入間市駅〜箱根ヶ崎駅」線が並行しますが、こちらも現在は朝夕だけの運行になっていて、いずれにしても利用者は少ない区間です。国道16号線の旧道となっている都道・瑞穂あきる野八王子線を通り、そのまままっすぐ辿れば終点に着けるのですが、バスは日光街道(別名:千人同心街道)に折れます。坂を下って、青梅街道とぶつかる旧日光街道交差点を右折してほんのわずかだけ青梅街道も走りますが、途中にある「箱根ヶ崎」バス停は西武バスの他、立川バスの複数の系統や都内最長路線である都営バス「梅70」系統も通っており、そこには3社のポールが並びますが、今では西武バスが最もレアな存在になってしまいました。

     そして箱根ヶ崎交差点で再び都道・瑞穂あきる野八王子線へ左折すれば、間もなく終点の「箱根ヶ崎駅」に到着となります。ここまでの所要時間は41分、運賃は380円でした。


    ※「小手03」系統は2013年3月16日のダイヤ改正より、箱根ヶ崎駅方向の運行を取りやめ、小手指方向片道1便のみの運行となりました。

    運行形態:A、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★★☆


    ●西武バス 武17 小平駅南口→武蔵小金井駅


     西武新宿線と拝島線が接続する「小平駅南口」からJR中央線「武蔵小金井駅」とを結ぶバスルートには比較的ストレートに結ぶ「武20」系統と、「花小金井駅南口」を経由する「武17」系統の2つのルートがあり、前者は毎時3〜4便ほど運行される鉄道短絡路線ですが、後者は縦横に少々複雑な経路を辿る平日5往復・土休日6.5往復しか運行されない運行回数極少系統となっています。もちろん今回ブログのネタとして乗車したのは後者の方です。

     乗車したのは平日の小平駅南口8時00分発は、5便のうちの最初の便となります。乗り場は「武20」系統と共用の「1番乗り場」からで、当便の3分前にも本数の多い「武20」系統が出ていき、その直後に待機していた中型ロングの日産ディーゼルスペースランナーJP・ノンステップ車がやってきて、私を含め12名が乗り込みました。本数の割りにはそこそこの乗車率という感じでしょうか。
     
     発車すると、駅を背にあかしあ通りを直進し、仲町交差点で青梅街道を左折しますが、ここから花小金井交差点まで都営バス「梅70・青梅車庫前〜柳沢駅前」線も並行していて、「熊野宮前〜青梅街道」間では二者共通定期券取扱区間となっています。

     「熊野宮前」バス停を過ぎ、天神町交差点で「武20」系統のルートが右に分かれ、このさき花小金井交差点まで西武バスでは「武17」系統の単独区間です。「天神町二丁目」バス停で1名下車し、入れ替わりに1名乗車。また、ここから鈴木街道の「回田町」バス停までは、花小金井駅周辺の一部区間を除いて立川バス「寺51/56・国分寺駅北口〜花小金井駅北口〜昭和病院〜大沼団地」線が並行しますが、西武バスと立川バスの間では共通定期券の設定は行なわれていません。
     そして、その先には西武新宿線の踏切があり、朝のラッシュ帯ということもあって『開かずの踏切』になることを心配しましたが、この日はタイミング良くすんなり通過することができ、その先にある「昭和病院」バス停で8名下車があり、恐らくこの病院への通勤や通院の方々だと思います。ちなみに小平駅から当病院へダイレクトに結んでいるバス路線はこの「武17」系統だけなので、今降りられた方々はほぼ毎日利用されているのではないかと思われます。

     花小金井交差点で小金井街道へ右折。この先にもう一度西武新宿線の踏切があり、交通量も多いため渋滞しやすい地点ですが、朝7時から9時の間は左車線が踏切の直前までバス専用レーンになっており、ここではそれはしっかり機能していて、一般車の列を横目にここでも踏切はスムーズに通過することができました。

     小金井街道には「清瀬駅南口」や「東久留米駅西口」、「滝山団地」などから多数の西武バス路線が並行しており、それらの系統がすべて合流したこの付近ではかなり頻繁にバスが行き交っていますが、この「武17」系統の場合はこの先も大きく迂回するルートを取っているため、途中から乗車してくる人は皆無でした。
     他系統は小金井街道からルートを外さずに武蔵小金井駅を目指しますが、当系統だけは「花小金井駅南口」にも立ち寄り、ここで私以外は全員下車。一方で9名が乗車し、また別の需要の利用者に入れ替わります。

     再び同じ道を戻って、小金井街道へ左折。続いて鈴木町交差点で鈴木街道へ右折するのですが、かつては当系統も単純に小金井街道を南下していたのですが、2000年頃に現在のルートに改められました。
     鈴木街道の区間は数年前まで西武バスもそれなりの頻度で運行していたのですが、他系統の廃止のほか、当系統では特に2009年3月のダイヤ改正で大幅に縮小されたため、立川バスがメインの区間になってしまいました。途中バス停においても「小川三中入口」と「東門」バス停で1名ずつ乗車した以外は、待っていたほとんどの乗客は国分寺駅に向かう立川バスを利用されるようでした。
     
     「官舎前」バス停付近ではうっそうとした雑木林を通り抜けますが、その左側には鈴木稲荷神社、右側には寶壽院という真言宗の寺院があり、武蔵野の面影を残した車窓風景が楽しめます。
     小平団地東交差点で「武20」系統と、当ブログ「西武バス編その4」で乗車した「武19・武蔵小金井駅〜小平営業所」線が合流。あとは終点まで同じルートを辿ります。ほぼ直線ルートの「武20」系統は、先ほど分かれた青梅街道の天神町交差点からまっすぐ南下し、運行上のネックとなりやすい踏切もないので当系統との所要時間の差は歴然としていますが、運賃はどちらのルートに乗っても同額になるよう調整されているので、遠回りな「武17」系統に乗った場合は、その乗車距離に対して割安感があります。

     喜平図書館前交差点(バス停は「回田町」)で左折。並行していた立川バスは国分寺駅を目指して右に分かれます。この道は回田本通りと呼ばれる道で、途中の「日立国際電気前」バス停で8名の下車があり、花小金井駅から乗ってきた方々はここまでにすべて降りていかれました。

     そのバス停を出るとすぐに御幸西通りへ右折。センターラインの無い狭隘路ですが、途中には住宅地とともに畑が混在しており、そこで採れた野菜の無人販売所もあって、宅地化の波に押されながらも、一方ではそんなのどかな風景も見られます。

     そして、突き当たりを左折すると今度は五日市街道を走行しますが、「貫井橋」バス停付近から小金井橋交差点を先頭にした交通集中による渋滞となり、路線の4分の3ほどの地点になってから少々時間をロスしました。しかし、玉川上水の流れに沿って植えられた木々は、赤や黄色に染まって色合いも鮮やかで、なかなか進まないクルマの流れの中でちょっとした目の保養になりました。

     小金井橋交差点で小金井街道へ右折し、あとは終点まで一本道です。もう駅も近くなってきましたが、待たずに乗れるような高頻度区間のため、駅へ急ぐ人の短区間利用も見られ、途中3か所のバス停で乗客を拾い、以前は踏切のため、駅を目前にして混雑で悩まされた区間も中央線の高架化により解消。その高架橋の手前を右に曲がれば、終点の「武蔵小金井駅」に到着となります。

     ここまでの所要時間は45分で、これは「武20」系統と比較して2倍ほどかかっていますが、運賃はどちらに乗っても230円、終点までは私を含め10名が乗っていましたが、途中で2回ほど乗客は完全に入れ替わり、通しの利用は私だけでした。


    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆


    ●西武バス 寺62 国分寺駅北入口→小平駅南口


     今度は中央線でひと駅移動して「国分寺駅」にやってきました。次に乗車したのは国分寺駅から少し離れたところにある西武バス専用の発着場「国分寺駅北入口」から、「ルネサス武蔵」、「一橋学園駅」、「松ヶ丘住宅入口」を経由して「小平駅南口」とを結ぶ「寺62」系統です。
     「国分寺駅北入口〜小平駅南口」間もルートは2つあり、もうひとつは「小平東町」を経由する「寺61」系統で、そちらはかなり高頻度に運行していますが、今回乗車した「寺62」系統は平日8往復のみの運行で、土休日は運行されません。

     乗車したのは9時02分発の便で、これは8便中の1便目です。「国分寺駅北入口」のバス乗り場は、かつては「国分寺車庫」と言い、西武多摩湖線国分寺駅ホームのすぐ脇にありますが、中央線や西武国分寺線を利用して駅に降り立った場合だと、まずその乗り場探しに手こずるかもしれません。また、そのバス発着場は大変手狭な場所で、乗用車ならさらに通り抜ける道もあるのですが、バスではそれ以上は進むことができない袋小路のようになっており、到着した便は多摩湖線ホーム脇にある、細長いどん詰まりのスペースで客を降ろす(到着するタイミングによってはこれ以外の方法の場合もあり)と、そのあと誘導員の指示によりバックで乗り場の方へ移動させるという独特の方法を採っています。バスを滞留できる台数にも限度があり、それぞれに発車や到着にバラつきもあるため、ダイヤ作成にあたっては苦労するところでしょう。
     
     発車時刻の3分ほど前に待機していた中型の日産ディーゼルスペースランナーRM・ノンステップ車がバックで入ってきて、すぐに乗車が始まりました。その時点では前車が出たばかりだったため、乗客の姿も少なかったのですが、発車時刻までの3分間で次々と乗客が現われて、あっという間にほぼ満員状態となりました。
     
     発車時刻になり、この日はすぐに発車することができましたが、ここを出ると、まず西武多摩湖線に並行した西武バス専用道路を走行するのですが、それはバス一車分の道幅しかなく、途中ではバスの行き違いができないので、専用道路の両端に係員を配置して、その誘導によって出ていきます。恐らくこんな専用道路を走行するのも都内ではここだけではないかと思います。
     
     専用道路は500mほどあり、途中には一般道路との平面交差もありますが、バスは安全確認のため、その交差点では一旦停車して通過します。

     専用道路が終わると、今度は多摩湖線の踏切を渡ってクランク状に進み、線路の東側から西側に移りますが、ここから先は一般道路です。

     国分寺駅を出て最初のバス停が「第三小学校前」で、ここで1名下車。そして、すぐ目の前に次のバス停があり、それが「住宅前」。ここでは3名乗車しました。
     車内はさらに混雑が増してしまいましたが、次の「ルネサス武蔵」バス停で約30名がバスを降り、車内にいた大半の客はここへの通勤客でした。このバス停はかつては「日立武蔵」という名称でしたが、その事業所の組織形態の変化により現在の名に改められました。ちなみに「ルネサス」とはマイコンやLSIなどを生産する「ルネサスエレクトロニクス」とその関連会社「ルネサス武蔵エンジニアリングサービス」のことです。かなり大規模な工場で、バスはその敷地の一部に設けられたバス停に停車し、平日朝夕はここでの折返し便(寺63系統)も設定されています。

     車内には一気にゆとりができましたが、残ったのはほとんどがご高齢の方々でした。
     バスは小平桜橋交差点で五日市街道と交差しますが、その道には立川バスのマイナー路線「寺50・上水営業所→国分寺駅北口」線が平日早朝1便だけ通っており、乗ってみたいがなかなか乗れない難易度の高い路線となっています。

     路線は西武多摩湖線に寄り添うように進みますが、駅間の長い鉄道とは別に、バスはバスなりに駅と駅の間の客や、鉄道では乗り換えが必要となる区間の利用者を取り込んで、それなりの乗車率となっています。また東京都内ということもあり、今後は高齢者の増加によってシルバーパスを活用した利用もさらに増えていくことが予想され、バスの重要性はますます高まっていくのではないでしょうか。

     私が持っている1980年発行の「東京都内乗合バス・ルートあんない」によれば、かつて「寺62」系統はこのまま多摩湖線に沿って、「青梅街道駅」から青梅街道を通って「小平駅南口」に向かう単純な経路で、運行回数も今以上に多かったようですが、現在は一橋学園駅北交差点で学園中央通りへ左折し、「松ヶ丘住宅入口」を経由するやや大回りのルートに変更されました。
     ちなみに学園中央通り〜四小通りの区間は当ブログ「西武バス編その4」で乗車した「武19」系統でも反対方向で通っています。

     経由地となっている「松ヶ丘住宅入口」バス停を過ぎ、学園西町交差点で四小通りへ右折しますが、ここから小平四小北交差点(バス停では「山王住宅」)までの約500mの区間はナローサイズのバスでも厳しい狭隘路で、その狭さはバスだけでなく、すれ違う乗用車にも運転技術が要求されるほどで、途中の電柱や標識にはすれ違いのときに出来たと思われる生々しい擦りキズやヘコミがその厳しさを物語っているようです。
     
     ちょうど対向するバスがありましたが、一か所すれ違える道幅の場所があり、対向するバスが見えたら、そこで相手をやり過ごします。西武バスにはこの手の狭隘路線が各地にありましたが、最近は区画整理や道路拡張が進み、そんなスリルを感じるような区間も少なくなりました。

     そして道幅も広くなり、小平四小北交差点で鷹の街道へ右折。「山王住宅」バス停で3名乗車がありました。
     「寺62」系統は松ヶ丘住宅への経路変更後も何度か経路変更を行っており、2004年から2008年にかけては武蔵野線「新小平駅」を経由して再び鷹の街道に戻るルートとなっていましたが、現在はそのルートを「寺64・新小平駅循環」線として別系統化され、現在はその系統のウエイトの方が高くなりました。

     「小平中央公民館」バス停を過ぎ、かつての旧ルートと交差して、それと並行する多摩湖線の踏切を渡り、小平市役所南交差点で市役所東通りへ左折。左手に小平市役所があり、ここで2名がバスを降りました。また、この「小平市役所」バス停とその前後の区間が「寺62」系統単独のものとなっています。
     そして、青梅街道とぶつかる小平市役所入口交差点で右折。この先は西武バス「出入庫・小平営業所〜小平駅南口」線や都営バス「梅70」系統の小平駅前発着便と同じルートを辿ります。

     仲町交差点であかしあ通りへ左折し、「小平駅入口」バス停で2名下車。あとはまっすぐ進めば終点の「小平駅南口」に到着となります。ここまでの所要時間は29分、運賃は220円で、これは「寺61」系統を利用した場合でも同額です。なお、終点まで乗車したのは私を含め6名で、乗客は途中でほぼ入れ替わったはずですが、客層はいずれも高齢者の方たちでした。


    運行形態:C、路線図掲載:◯、乗車難易度:★★☆☆
     

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